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ポピュリズムやナショナリズムの台頭,社会的分断の深化,Qアノンはじめ陰謀論の隆盛,専制主義国家による挑戦などを前に,理念の共和国・米国のアイデンティティが揺らいでいる.今日の米国内の分断状況を観察し続けてきた著者が,その実態を精緻に腑分けし,米国の民主主義,そしてリベラル国際秩序の行方を展望する.
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Posted by ブクログ
期待してた通りの本でした。こういうのが読みたかった。同じ岩波新書のアメリカの歴史も読んでいたので、よりわかりやすかった。この著者すごい。客観的にいろいろ扱ってる。私からみた客観なのだが。
また渡辺靖先生だ。米国という興味深い国について、最新の分析と評論を提起し、様々な課題に不安を覚えつつ、民主主義の理想を垣間見る事例で、未来への期待を感じさせる内容は、毎度のことながら敬服する。 今回はコロナ禍で、氾濫する文字情報がいつになく沢山インプットされ、その一つ一つのドットを繋げて3次元のアメ...続きを読むリカ社会を描こうという挑戦。決して掴むことのできないアメリカという偶像を、時代の流れとともに追いかける渡辺靖先生の著書を追いかけていくことで、自らのアメリカへの関心と理解を深め、公私共に関わり続けていきたい。
蛸壺化し議論をしなくなった民主主義に価値はないが修正される余地があるのも民主主義である。もともと議論の素地がない日本では静かではあるがもっと深刻な事態になりかねないと思う。
保守とリベラルのあり方の変遷を辿れる一冊。 経済格差が何もかも超えて影響を及ぼしているのは、日本もそうだよなと思う
トランプからバイデンにアメリカ大統領が変わっても、深い分断に苛まれ、遠心力が強まるアメリカの現状とその歴史的背景、今後の展望について解説。 米国流の「保守」と「リベラル」の歴史的形成過程、近年台頭する従来型の「保守」・「リベラル」とは別物の「権威主義(米国第一主義)」・「社会民主主義」・「リバタリア...続きを読むニズム」という潮流などの解説がわかりやすく、分断を深める現在のアメリカを理解するに当たって頭が整理された。 コロナ禍も契機に非科学的な陰謀論が米国を跋扈している現状も改めて認識し、頭が重くなるが、分断をこれ以上深めないためにも、本書で指摘されているように「陰謀論者の主張に同意する必要は全くないが、彼らが何故に過激な言説を信じるに至ったのか、理解しようとする姿勢は不可欠」だと考える。その上で、本書でも指摘されている「リベラル疲れ」というのは(リベラルな考え方にシンパシーを感じるとしても)考えなくてはならない課題の一つだと思われる。日本も他人事ではない。
「実際のところ、民主主義は最悪の政治形態と言うことが出来る。 これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば、だが。」 とも言われたように、民主主義は微妙なバランスの上でポピュリズム化の危険性の上に成立していたのだろう。 でもアメリカの民主主義もSNSの引き起こすポピュリズムにのまれ...続きを読むようとしている。エコーチェンバー現象とフィルターバブル現象は、人間の根源的に持つ性質とSNSのというメディアの特性が生んだ必然ではないだろうか。 この先アメリカは新時代の民主主義を生み出せるのか、それとも本当にポピュリズムよって滅びてゆくのか。
この本は、2022年8月、今からおよそ3年前の出版ですね。 「求心力よりも遠心力を強める米国」について論じられています。 _…コロナ禍という国家的危機を前に、権威主義、民主社会主義、リバタリアニズムはそれぞれ独自の意味付けを行い、自らの主義主張と政治的立場を強めていった。 この前読んだ、『アフ...続きを読むター・リベラル』とも同時期というか、テーマとしても権威主義の動き、リベラルの思想の流れ、が一つテーマとなっていますが、とくにアメリカの近年の政治や言説をより身近な時事ニュース等に参照しながら論じられていました。
アメリカン・デモクラシーの逆襲の続編である。それほど新しいことは記載されていないものの、最新のこととして参考になることもあるであろう。
新大陸でイギリスを追い出し「大国なのに君主なき民主主義」の道を進んだ実験国家=「理念の共和国」はいま、岐路に立つ。現代アメリカの政治状況を解説する、非常にためになる本だ。 ソ連が崩壊して冷戦が決着した1990年代以降、この国は党派対立が鋭くなり、政治不信が進んだ。これがオバマ、とトランプという2人...続きを読むの大統領を生んだ。2人は手法は違えど根は同じなのだという(p18)。 保守は右へ、リベラルは左へ重心を移し、中道は求心力を失った。コロナとSNSはこうした動きを加速した。いまや米国は「交わることのないパラレルワールドを形成」(p170)しているのだ。本書で紹介される「キャンセル文化」だの、「暗黒啓蒙」だのといった事例は、驚きを超えて、すごく怖い。 さて、その中で、中国のような権威主義国家が持ち得ない、民主主義の自己批判力や自省力という「メタ・ソフトパワー」を維持できるか。「理念の共和国」の命運を決めるのはここだろう。もちろん、これはアメリカに限ることではない。
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