ヘクタール

ヘクタール

2,200円 (税込)

11pt

4.0

待望されてきた第三歌集がいよいよ
短歌界で最も輝かしい存在である大森静佳の歌はあらゆる人を魅了してやまない。「カミーユ」に続く第三歌集がいよいよ届く。

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ヘクタール のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大森静佳の三冊目の歌集。歌集としては珍しく大手の文藝春秋から出版されていることに驚いた。それだけ期待されているのだろう。それに応えて第四回塚本邦雄賞を受賞した。言葉同士がぶつかり、重なり、裏切る。その狭間からイメージがこぼれる。「鳥影はするどく空を斬りわたり結末が見えているからって何だ」「青空の深い

    0
    2023年10月24日

    Posted by ブクログ

    これは「Do not think,Feel」やなと思って読みすすめ、気になった歌をもういちど読み返したら、そういうことでもなくて、混乱した脳みそが落ち着きました。このような感性を身につけてみたい。
    ▼切り株があればかならず触れておく心のなかの運河のために
    ▼さびしさの単位はいまもヘクタール葱あおあお

    0
    2025年06月18日

    Posted by ブクログ

    以下が特に好きな3首でした。

    ジェルソミーナを理想の女と言ったひとが明日は山羊になりますように

    会えた気がするのです、少し 手鏡をおなかに伏せて眠る夜更けは

    産めば歌も変わるよと言いしひとびとをわれはゆるさず陶器のごとく

    0
    2023年04月05日

    Posted by ブクログ

    読んでて度々涙がでた
    感動の涙でも、悲しくて泣いてるのでもなくて
    ただただ涙がでた

    ひとことで表すなら、赤黒い血の塊
    言葉としては敬遠されたり忌み嫌われるものだけれど、だれもが身体のなかに宿していて、でもふだん見ることもないしそんなものありませんていう顔をしてみんな生きている
    それらを静かに意識さ

    0
    2022年11月15日

    Posted by ブクログ

    世代が違う、なんせ息子と同世代なので親子ほどの違い、それに短歌には門外漢でもあり、理解できない歌も多くありました。
    しかし、分からないながらも、静かだが美しく、時に意志の強さも感じられ、現代の短歌会を代表する歌人なのだと感じ入りました。
    先日、90歳すぎていまなお矍鑠たるおば、ふだんからうち息子の歌

    0
    2022年07月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・さびしさの単位はいつもヘクタール葱あおあおと風に吹かれて
    ・飛行機に生まれたかったと言うひとの額はしろいまま夕焼ける
    ・わが髪を撫でつつ力のない髪と言ったのは母 五月の庭で
    ・白髪のあなたを思い描くとき黒目の黒さばかりが浮かぶ

    0
    2022年10月01日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    芯が強いというか、厳しい歌が多かったように思う。
    切羽詰まった対峙という印象。
    その言葉選びにドキリとしたり、ヒリヒリしたり、少し恐ろしかったり。
    読んでいて息苦しくなるくらいのものもあった。
    それ故に、私には感じ取りきれない歌も多かった。
    私が幼すぎるのかもしれない。
    「あとがき」で大森さんご自身

    0
    2024年10月17日

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