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約三万人の死者を出した、悪名高いインパール作戦。この敗け戦を指揮した陸軍中将・牟田口廉也はそれまで、「常勝将軍」と呼ばれていた――。作戦はどのような経緯で実行され、なぜ失敗に至ったのか。「牟田口=悪」という単純な図式では理解できない、意思決定の構造がそこにはある。軍事史研究家が牟田口の生涯を追い、作戦の意思決定プロセスを川上から川下まで俯瞰することでインパール作戦の真の姿を明らかにする。
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Posted by ブクログ
失敗するプロジェクトの事例として学ぶべき点が多い。企画を行うトップの方針が優先されて、事情をよく知る実働部隊には、反論の余地なくただただ実現に向けて実行するのみ、失敗すれば全責任を負わされるは、典型的なダメな組織。管理職は読むべき本。
今まで思っていた牟田口将軍のイメージが覆されました。自分勝手で我儘で将軍風を吹かせまくる最低な男のイメージから「任務重視型軍隊」にあるべき当たり前な軍人として認識を改めました。 日本人必読の書と思われます。
牟田口廉也とインパール作戦 日本陸軍「無責任の総和」を問う。関口 高史先生の著書。インパール作戦を失敗に導いたことで知られる牟田口廉也陸軍司令官。インパール作戦の失敗は牟田口廉也陸軍司令官だけが無責任であったことが理由ではない。日本陸軍で責任ある立場にあった人たちの中に無責任な人が多くいたから無責任...続きを読むが無責任を生んで無責任の連鎖が発生してしまったから。今となっては何が真実なのかはわからないけれど無責任でほかの人の無責任を見て見ぬふりしてしまうような人は責任ある立場になってはいけないということかな。
牟田口廉也中将とインパール作戦の通説的な評価を見直した一冊。半藤一利さんのような牟田口廉也愚将論から一歩離れて、本人の生い立ちや経歴、インパール作戦に至る経緯を丁寧に振り返ったうえで再評価している。 多数の犠牲者を出したにも責任者であるにもかかわらず戦後も生き残ったという事実がある以上、悪印象は変え...続きを読むようもないが、司令官の決意を補佐すべきはずの参謀が保身的な行動を取っていたことに批判の目を向けている点は中立的。
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牟田口廉也とインパール作戦~日本陸軍「無責任の総和」を問う~
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関口高史
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