新しい声を聞くぼくたち

新しい声を聞くぼくたち

1,881円 (税込)

9pt

3.7

変わっていく世界と、ぼくたちのいらだち。
与えられた剣と鎧はどうやって手放したらいい?
映画や漫画など様々なコンテンツから、近年のフェミニズムの興隆の中で男性はどう生きるべきかを読み解く、画期的な文芸批評。

【目次】
はじめに

第一部 僕らは何を憎んでいるのか

第一章 能力と傷──ポストフェミニズム時代の男性性
第二章 やつらと俺たち──階級と男性性
第三章 男性性のいくつかの生き残り戦略──助力者と多文化主義

第二部 男性性、コミュ力、障害、そしてクリップ

第四章 『もののけ姫』と障害者の時代
第五章 コミュ力時代の男たち
第六章 「これは私の吃音だ!」──「個性」としての障害と治癒なき主体というユートピア

第三部 ライフコースのクィア化、ケアする男性

第七章 母の息子のミソジニー、母の息子のフェミニズム
第八章 ぼくら、イクメン
第九章 老害と依存とケア、そしてクィアな老後の奪還

おわりに──ケアする社会へ

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新しい声を聞くぼくたち のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『新しい声を聞くぼくたち』を読んだ。
    強く心に残ったのは、男性性をめぐる物語がどうしても「個人の努力」に結びついてしまうという指摘。ケアできる男性や新しい男性性を獲得することが良いことのように語られても、それが結局は別の形のマッチョイズムになってしまうのではないか。そこに上手く馴染めず、ひとり袋小路

    0
    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    フェミニズム論の立場から映画、漫画などサブカルチャーを評論する。面白いのは、そこから推測されるような、サブカルチャーに現れるミソジニー的傾向を明らかにする、わけではないことだと思う。むしろ、本書の主眼は、現代的な価値観の中で望ましいとされるケアする男性、イクメン的男性が、アッパーミドルの価値観=ネオ

    0
    2023年05月05日

    Posted by ブクログ

    差別や抑圧の解消を目指す言説が「新自由主義的な罠」に絡め取られがちなことに警鐘を鳴らす。そのために「脱構築」を繰り返し、良い意味でも悪い意味でも「めんどくさい」議論になっている。「男性性」の描かれ方を多くの小説・映画・漫画等の物語分析を通して論じている。ただ、知らない作品も多く、知っている作品でも詳

    0
    2023年04月08日

    Posted by ブクログ

    前作で、今のポストフェミニズム時代がポピュラー・カルチャーの女性キャラクターにどう投影されたかを、斎藤環さんの「戦闘美少女」という言葉を用いつつ論じた著者(あれ以来、私は巷に溢れるアニメや漫画がその視点でしか見えなくなってしまった。そのようなキャラを嗜好しているのは男性なのではないかという疑問は拭え

    0
    2023年01月22日

    Posted by ブクログ

    抽象的なところは、申し訳ないけれど難しかった。
    作品解説の部分は面白かったかも。

    ジブリ作品
    確かに、ジブリ作品の男性は女性を助ける助力者としての役割。それが弱者男性としての生き残り戦略。

    アナと雪の女王
    否定的な感情を取り締まることを中心とした作品。
    エルサのもっとも大きな試練は感情をコントロ

    0
    2025年11月10日

    Posted by ブクログ

    書店で見かけたのだったか、どこかの書評で気になったのだったか。ひとくくりにしちゃいけないのかもしれないけど、いわゆるジェンダー論。色んな観点から繰り返し触れて、少しずつでも自分のマチズモを削り取っていけたら、と。
    参考資料の中で気になったのは以下。

    映画 ジョーカー
    漫画 家政夫のナギサさん
     キ

    0
    2022年10月14日

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