当事者は嘘をつく

当事者は嘘をつく

1,870円 (税込)

9pt

「私の話を信じてほしい」哲学研究者の著者は、傷を抱えて生きていくためにテキストと格闘する。自身の被害の経験を丸ごと描いた学術ノンフィクション。

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当事者は嘘をつく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    毒親論にも適用されうる、回復の物語の外側の生を肯定してくれる一冊。泥沼のような状況下で加害者を「赦す」。一見非合理に見えるこの行動こそが、時間の流れを伴う継続的関係を見据えた、責任を伴ったものであること。こうした言説こそが当事者を救いうるのではないか。タオを生きる我々は割り切れない曖昧さを抱えるもの

    0
    2025年03月05日

    Posted by ブクログ

    同意のある性交で性暴力を受けた筆者の壮絶な心象が、誠実な言葉で綴られている。同様の経験をしない私には、初めて知ることがたくさんあった。性暴力被害はドーナツの穴のように、存在の証拠でありながら語りえないものであること。相手を殺さないために赦そうとしたのは、無力感の反転だったこと。社会制度改革に関わるな

    0
    2024年10月18日

    Posted by ブクログ

    NHKの放送を観て本書を知り、一気に読みました。

    トラウマとなる体験を通しての心の動き、

    言葉にできない、正しく説明なんてできない、
    記憶が飛んでいる、
    解離、、

    深刻さの矮小化。

    性暴力と性被害。立証が難しいことに震撼

    殺すか、赦すか。死ぬか。

    たまたま被害に遭ってしまうだけで、取り返

    0
    2024年06月15日

    Posted by ブクログ

    「あなたには分からない」と、その人(たち)をはね除けることは、結局のところ「私のことを分からないあなたのことが、私は分からない」と自分の心の不透明な部分をはね除けることと等しいのではないだろうか。
    自分の心の中に空洞が残るのは、正にこういった所作によるものかもしれんと思われた。

    「私のことが分から

    0
    2023年08月21日

    Posted by ブクログ

    「当事者は嘘をつく」というのは著者が、体験した性被害の経験について語るとき、自分は嘘をついているのではないか、という考えが拭えないということを意味したタイトルである。

    性被害にあった人間が修復的司法というケアの方法を通してどのようにサバイブしていけるのか、ということを主軸に、そこから無限に枝分かれ

    0
    2023年07月11日

    Posted by ブクログ

    少し間をあけてだが、一気に読んだ。
    薄々感じている私たち支援者としての欺瞞を、まざまざと突きつけられた。痛みを感じながら、むしろしっかり突きつけられたかったのだと読後に気がつく。
    私の想像を越える痛みを抱えながら、著者は自身の被害体験と研究者としての揺らぎの体験を世に出してくれた。果たして支援者であ

    0
    2022年07月22日

    Posted by ブクログ

    ショッキングなタイトルだ。性暴力被害をうったえる者は、必ずと言っていいほど「嘘を言っているのではないか」という疑いにさらされる。だからこそフェミニズムの運動は、まず被害者の言葉をそのまま受け止めることを何より重視してきた。だのに当事者が、自らの語りを疑っているというのだから。
    著者にとって性暴力被害

    0
    2022年07月29日

    Posted by ブクログ

    すごい。ぐいぐい読ませる文章に圧倒され一気読み。当事者、支援者、研究者、サバイバーなどクルクル立ち位置が変わっている。言語化するのに大変だったのだろうとしか言えない。私から言える事は最後まで読んだという事だ。大前提として、小松原さんという人に感謝したい。

    0
    2022年05月07日

    Posted by ブクログ

    「私の話を信じてほしい」自分の記憶が正しいのか、もう自分でもわからなくなった筆者は精神的に不安定になり、自暴自棄にもなる。助けてほしい、最後まで話を聞いてほしい、そう思う気持ちに触れると、読んでいるこちらも心が震えてくる。

    0
    2022年05月07日

    Posted by ブクログ

    響きすぎて、読み終えてからしばらくの間、言葉が出てこなくなりました。
    「共振」が起きていたのだろう、と思います。

    「人間の記憶は、秩序と混沌の両方があることで完全になる」という言葉に深く納得しました。
    言葉にできることと、言葉にならないもの。どちらもあっていいし、どちらもあるのが人間なのだ、と受け

    0
    2022年04月10日

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