元婚約者に勘違いされ、記憶喪失のフリをしています

更紗 / hiro

婚約者から一方的に婚約破棄を言い渡されたヴェラは、自領である北の辺境の地でひとり、人目を避けるようにして暮らしていた。そんな暮らしが一年ほど続いたある日、ヴェラは馬車が崖から転落する事故に遭ってしまう。目覚めると、そこは治療院だった。そしてヴェラの傍らには元婚約者・ジェラルドの姿。ヴェラのことを心配しているのか、取り乱した様子でヴェラの手を握り、ジェラルドは「俺がわかるか」とたずねてくる。しかしヴェラにとって、彼は忘れ去りたい苦い過去だった。ヴェラとの婚約解消後、さっさと別の女と婚約した憎い男の顔を見つめながら、ヴェラは答えた。「――どちら様ですか」 私に【不貞者】の知り合いなどいないのだという、皮肉を込めて。しかしジェラルドは、ヴェラの言葉をそのままの意味で受け取ってしまったらしい。ヴェラは事故で記憶を失ってしまったのだと。しかも勘違いしたジェラルドは、ヴェラの面倒は自分が見ると譲らず……。

• カテゴリ: TL
• ジャンル: TL小説
• 出版社: くるみ舎
• 掲載誌・レーベル: こはく文庫
• 電子版発売日: 2022年04月15日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 1MB

[りんご · ★★★★☆]

偽装記憶喪失

事故に遭い、一年前に破局した彼に再会するところから始まるのですが、記憶喪失のふりをすることになりどうしてこうなった？ヒーローはいい男なんだけど、もう少しお互いに歩み寄れば話は拗れなかったのかな、と思う。幼馴染ものでもあります。

＃切ない ＃ドキドキハラハラ ＃カッコいい

[まなさん · ★★★★☆]

焦れったい

なぜヒーローがあんなに真相を隠すのかが分からない。ヒロインを守るため？でも彼女を酷く傷つけたし死にそうな事故も防ぐことが出来なかった。王女様を何とかしていずれは迎えに行くつもりであれば、信じて待っていてほしいと言えばよかったのではないかと思う。

＃胸キュン ＃ハッピー ＃切ない

[サマ · ★★★☆☆]

いっしょに

突然婚約破棄されたヒロイン。元婚約者はその後、王女と婚約してしまいます。貴族令嬢として傷物扱いになり北の僻地で一生独り身で生きていくことを覚悟し生活していたときに馬車の事故にあいます。病室で目を覚ますと何故か元婚約者の姿がありました。そしてヒロインの皮肉で言った「どちら様ですか？」を事故の影響で記憶喪失と勘違いし、婚約者だから自分が世話をすると言い出して物語が始まります。
ヒーローの婚約破棄には理由があったのだと直ぐに分かります。読み進めるうちに王女が出てきて「だからか」と言う感じでした。ただヒロインが言っていたように守られるのではなく一緒に乗り越えたかった、この言葉に尽きると思います。あとお互いの信頼関係。傷つけられたにも関わらずすぐに許せて仲直り。そこをもう少し丁寧に書いてほしかったです。命を落としそうになったから失えない、側に居てって簡単すぎました。