「殺すな」と「共生」 大震災とともに考える

「殺すな」と「共生」 大震災とともに考える

ビジネス・実用
814円 (税込)

4pt

4.0

九五年一月の阪神大震災は,今まで築いてきた「経済大国」日本の現実をも一気に露呈させてしまった.この反省にたって,「殺し,殺され」ることなく本当に「共に生きる」市民社会をこれからどうつくっていくべきか.大空襲の体験を思索の出発点とし,今また大震災を体験した著者が,戦後五○年に力強く訴える.

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「殺すな」と「共生」 大震災とともに考える のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    かつて「ベ平連」を率いた小田実が「岩波ジュニア新書」に書いた。1995年発行と、30年も前の本だが、今に十分通用する。それだけ我が国は変わってないということだ。
    幾らかのメモを残す。
    「殺すな」
    ・無差別爆撃を先にやったのは日本。
    ・ナチスドイツ、日本、ベトナム戦争時のベトナムは食料配給切符を発行した。日本だけが食料を準備しなかった。
    ・国連は戦争、軍事を原理的に否定しない世界の国々の平和追求機構であり平和主義を原理とする憲法をもつ国とは根本的に違うところに立っている。
    ・スイスは国連に入ってないが、様々な国連の建物もあるし協力もする。
     ※その後2002年に加盟。
     国際情勢の変化に伴い「国連の枠組みの中でこそ、  スイスの外交力や仲裁能力を生かせる」という考え方の広まりで。

    ・「土建屋の経済」と結託した「土建屋の政治」のなかでは保守、中道、革新、すべてがその結託の構図に入ってしまう。阪神大震災時の神戸市長は自民党から共産党まで相乗りの野合だった。

    「共生」
    ・まず、対等平等自由な人間関係あっての共生。
    ・「世界人権ガイド」(チャーレス・フマナ編)による人権度の日本の評価は先進国で最低である。
    ・戦前、戦後を通して、どちらもが、「軍事大国」「経済大国」をつくりだしながら、ついに人間が安心して生きられる「人間の国」をつくり出さなかった。
    ・政治の無策を覆い隠す、ボランティアのうさんくささ。


      

    0
    2026年07月25日

    Posted by ブクログ

    小田実 「殺すなと共生」

    人間の基本的人権〜命の大切さ(殺すなの思想)、価値観の異なる人との共生〜について考えた本。戦争被害者であり加害者でもある日本の立場から 平和主義と民主主義を わかりやすく論じている。

    共生とは 排除や差別をしない、自由を奪わない、平等で対等な関係を前提としている。仲良くすることは できなくても それくらいなら 共生できるかもしれない。


    著者が目指すのは、絶対的平和主義(自衛戦争認めず)に基づき、非軍事的活動により 市民社会に貢献する民主主義。


    命の大切さ(殺すなの思想)について
    災害や戦争による無意味な死(難死)の批判〜人間はこんな風に殺されてはいけない

    共生
    *平和主義と結びついた民主主義〜対等、平等、自由な人間関係が保たれた共生
    *人との共生のほか、自然との共生もある
    *価値の優劣ではなく、価値が異なることを認めるのが重要


    民主主義
    *民主主義の理想=平和主義と結びついた民主主義
    *民主主義の現実=平和主義でない国がある以上 理より力が優先される→平和主義と民主主義は 絵に描いた餅〜努力が大事


    平和憲法〜敵が攻めてきたらどうするか
    *平和主義の原理に基づいて 世界に重要視される国になる
    *戦争ばかり行ってきた世界の在り方を変える
    *核戦争=全てを破壊する戦争→戦争をするかぎり 人間は救われない

    良心的兵役拒否制度
    宗教上の理由、平和主義の理由により 兵役拒否。ほかの非軍事的活動により 市民社会に貢献する


    「アメリカは 人種のるつぼ でなく、人種のサラダであるべき」
    それぞれの持ち味は 全て残って、それでいて 全体が サラダとしても美味しい

    0
    2020年04月08日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    [ 内容 ]
    九五年一月の阪神大震災は、今まで築いてきた「経済大国」日本の現実をも一気に露呈させてしまった。
    この反省にたって、「殺し、殺され」ることなく本当に「共に生きる」市民社会をこれからどう作っていくべきか。
    大空襲の体験を思索の出発点とし、今また大震災を体験した著者が、戦後50年に力強く訴える。

    [ 目次 ]
    1 「殺すな」の思想―震災と戦争・二つの「難死」体験をつなぐ
    2 「共生」社会をもとめて―人間と人間、「われ」と「われ」をつなぐ

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    [ 参考となる書評 ]

    0
    2011年03月26日

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