山岡鉄舟先生正伝 ――おれの師匠

小倉鉄樹 / 石津寬 / 牛山栄治

幕末の偉人の一人、山岡鉄舟。剣、禅、書を究め、日本のため、市井の人々のために、全身全霊をなげうった。本書はその鉄舟の内弟子として寝食をともにした小倉鉄樹が、鉄舟から直に聞いたこと、自分自身が同時代人として見聞きしたことを、弟子たちに書き取らせたもの。鉄舟の豪放磊落な人となりや幕末の空気が生き生きと描かれ、歴史的事件の舞台裏も次々と明かされる。中でも「江戸無血開城」のくだりは本人たちのみぞ知る会話が並び、まるで歴史小説のよう。江戸を戦火から守るための、命を懸けた西郷隆盛との交渉は息をのむ。幕末を生きた群像を活写した伝説の書を文庫化。

• カテゴリ: 小説・文芸
• ジャンル: ノンフィクション / 人物評伝
• 出版社: 筑摩書房
• 掲載誌・レーベル: ちくま学芸文庫
• 電子版発売日: 2021年12月03日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 12MB

[ブクログ · ★★★★★]

未だに世間に名前が知れ渡っていない。名前を知っていても、どれほどの偉人か知っている人は少ない。
私はどのような縁なのかわからないが、山岡鉄舟を知ることができた。それから興味を持つことができた。そしていくつかの書籍で今も学び続けることができた。
周囲にこの思いを伝えたいが、同じ気持ちになる人は稀だろう。幸運としかいいようがないと、最近よく思います。