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男子のみで構成される伝統の歌劇団ーー「吉祥寺少年歌劇」。
進藤瑞穂と白井寿の物語の“幕間”を辿る新シリーズ、続刊登場!!
「この舞台に立つ君を、もっと見たいと願った。
君が背負うものの重さも知らずに。」
首席候補と目される白井寿の父・白井彬は、名門の歌舞伎俳優だ。
息子と同じく、若き日を吉祥寺音楽学校で過ごした彬は、
後の吉祥寺歌劇のスター・神楽一路(本名・神田雅路)の同期生だった。
雅路は彬の舞台姿に魅了され、相手役には彬を望んだが、
彬は卒業と同時に歌舞伎の家の跡を継ぐことが決まっていた。
必ず来る別れを知りながら交わした卒業公演の約束。
しかしそれすらも、彬が背負う運命に奪われてしまいーー。
吉祥寺歌劇の歴史に織り込まれた物語を紐解く第3巻!
◆◇◆単行本カバー・カバー下イラストを収録◆◇◆
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「男子のみ」で構成される伝統の歌劇団、吉祥寺少年歌劇。
そこへ入団するために付属の音楽学校へ入学した進藤瑞穂(しんどう みずほ)は男役になることを目指していたのですが、娘役と判定されショックを受けます。
ですがライバルであり仲間でもある同期や先輩達の言葉によって、自分の道を見つけ夢の舞台を目指すのです!!
主人公の瑞穂は男役に憧れ入学したにも関わらず適正面談で娘役と判定されます。
逆に同期のサワは娘役に憧れていましたが、その体格から娘役を諦め男役を目指します。
ふたりはそれぞれ理想と現実の狭間で揺れ動き、どう心に折り合いをつければよいのだろうと苦しむのです。
そんなふたりに対し先生は
「骨や筋肉や肌質や…身長は理想通りには備わらないことの方が多いものです」
と話し、だからこそ自分の素質を美しく磨いていくことが大切であると伝えます。
歌舞伎の家に生まれながら音楽学校へ入学してきた白井寿(しらい ことぶき)。
娘役を嫌がる瑞穂に「そんなことならやめてしまえ」と言ったり、実力も才能もあり何もかもが完璧と思われていましたが、そんな彼もまた立ちはだかる壁の大きさに打ちのめされるのです。
どのキャラクターもそれぞれの物語が丁寧に描かれており、様々な想いを抱きながら舞台に上がることを目指し壁にぶつかり苦しむ姿はとてもリアルで心が震えました。
本当に吉祥寺少年歌劇が存在しているのでは!?とすら思えてきます。
こちら1巻完結となっておりますが、もっと読みたい!!と思わずにはいられません。
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