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Posted by ブクログ 2010年10月01日
「こがね虫」の詩人・金子光晴の、関東大震災で全てを喪失してからの生活を書いたエッセイです。この人の暗さは、安吾のカラッとした冷たさと違って、ジメジメうじうじしているのですが、読んでいると何だか一緒に泣いてあげたくなってしまいます。この人も文章が巧い!
(関係無いですが、↓下にある「みんなのタグ」欄に...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
金子光晴の自伝的小説。
どろっとしたものがずっと流れているよな、
そんな小説。
わくわくドキドキまるでなし。
淡々とすさまじい人生。
結婚して、奥さんが不倫して、
その奥さんと恋人を引きはなすためにパリを目指す。
激☆貧乏旅行。
上海→香港→シンガポール
そしてパリへ。
他に...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年05月29日
なんていうかこの時代の魔都上海にめっちゃ行きたいし興味がわいてきた。詩人金子光晴の7年にわたる目的のない旅の軌跡。「どくろ杯」の正体には本当にびっくりだけど、当時の上海らしいアイテムだなあ。
あと、比喩が素晴らしい。美しさとはまた別だけど、何かピースがかっちりはまりこむような爽快さがあるきれいな比...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年03月18日
圧倒的だった。正直、何と感想を述べるべきか判らない。
著者が詩人として世に出た後、関東大震災が襲う。胸が塞がれるような記述が冒頭に続く。
夫人となる森美千代との出会いがあり、婚姻、子供の誕生。夜逃げを繰り返すような生活の中、家族を放って上海へ遊ぶ。帰国すると、彼女に若い恋人出現。結局、妻と彼が復縁...続きを読む
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