どくろ杯

どくろ杯

小説・文芸
796円 (税込)

3pt

『こがね蟲』で詩壇に登場した詩人は、その輝きを残し、夫人と中国に渡る。長い放浪の旅が始まった――青春と詩を描く自伝。

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どくろ杯 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    関東大震災からはじまる、妻森三千代との5年に及ぶ東南アジアとヨーロッパ放浪の記録。
    ひさびさに読んでみたが、圧巻の迫力は変わらず。

    0
    2017年09月12日

    Posted by ブクログ

    いつも思うことなのだけれど、この時代のひとたちは「恋愛をしてみよう」と決めてから恋愛をしているような気がする。感情としては同質のものだとしても、入り方が決定的に違うような気がする。それだから妙に冷静だというか、自分の感情や行為に対して客観的であるように感じられるのだろう。(『ねむれ巴里』に続く)

    0
    2013年09月13日

    Posted by ブクログ

    山崎ナオコーラがオススメしてた詩人のエッセイ。昭和頭かな?第2次大戦が始まる前、中国に渡航した際の話。この人、気が小さい割にやることは大胆(笑)みたいな。けど、しがない男の気持ち満載で身につまされる。こういう、すこし前の日本人のエッセイとか読むと、今と違う文章文体に頭が開発されます。おもしろい。

    0
    2012年05月11日

    Posted by ブクログ

    「こがね虫」の詩人・金子光晴の、関東大震災で全てを喪失してからの生活を書いたエッセイです。この人の暗さは、安吾のカラッとした冷たさと違って、ジメジメうじうじしているのですが、読んでいると何だか一緒に泣いてあげたくなってしまいます。この人も文章が巧い!
    (関係無いですが、↓下にある「みんなのタグ」欄に石田衣良とあるのが気に入りません)

    0
    2010年10月01日

    Posted by ブクログ

    金子光晴の自伝的小説。
    どろっとしたものがずっと流れているよな、
    そんな小説。
    わくわくドキドキまるでなし。
    淡々とすさまじい人生。

    結婚して、奥さんが不倫して、
    その奥さんと恋人を引きはなすためにパリを目指す。
    激☆貧乏旅行。
    上海→香港→シンガポール
    そしてパリへ。

    他にもジャカルタや蘇州にも足を伸ばす。
    詩人が絵をかいてお金を得る。
    『どくろ杯』は言ってみれば出発編。
    『ねむれ巴里』、『西ひがし』と続編がある。

    1920年代後半からはじまるたび。
    不思議なのは、80年近く前のことなのに、
    金子光晴の感じていることが、
    すごく生き生きしていて、
    私が上海や香港で感じることと重なると言うこと。
    発展しても、時間が流れても、
    その町の根底にあるものはそう簡単には変わらないのかもしれない。


    楽しい旅行記だと思ったら大間違い。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    美しい言葉を読むのは

    食べ物を
    体内に取り込むような

    むさぼるのではなく
    少しずつ浸透するような

    そんな気持ちで読みました

    0
    2009年10月07日

    Posted by ブクログ

    虚飾さえめんどくさくなった老人の半生記。もう本当にどこを読んでも面白い。詩人ならではのやわらかく切れのある文章。

    0
    2009年10月04日

    Posted by ブクログ

    まず大正時代に、我が子を国内に預け置いて夫婦2人であてどもなく7年もの間、海外を放浪していた…という事実それ自体に度肝を抜かれるわけだが、それ以外にも、色々な意味で現代の軟弱な日本人には想像がすら及びもつかない、タフな生き様が全編に染み渡っている。
    まさに地べたを這いずる虫の如く、汚泥塗れになりながらも決して諦めることなく、剥き出しの本能が命ずるままに生き永らえ、さすらっていくという、逞しい等という表現では生温い日々が、まるで第三者が観察しているかのように極めて客観的に語られている。
    あるいはこれこそがまさに、こじれきった人間の性というものか。
    惜しむらくは、私が恥ずかしながら金子光晴氏の詩作等に対する一切の造詣を持ち合わせていないことだが、それであってもどすんと重しのようなものを胸に落とされたような感じがする、そんな質量を備えた作品である。

    関係詞等によって接続される節が多く、誰にでも読み易い文章ではないが、小気味良いリズムの重なりで形成されるシークエンスが実に流麗。
    2020年代の今では、ここに書かれているような表現や言葉の使い方がすべて容認されるものではなく、それはもちろん進歩ではあるのだが、深い味わいを持つ文学的な修辞が様々な自制や配慮によって失われていることは、率直に寂しかったりもする。

    文学というものは、自身の心身を覆う布切れをすべて剥ぎ取り、丸裸になったところから初めて生じる、いわば恥辱の権化なのだということがよく分かる、重くて昏い、壮大な三部作の幕開けだ。

    「私たちは、健康な体と、尻のくさったくだもののような精神とをもっていた。」
    「賽の目の逆ばかり出た人間や他人の非難の矢面にばかり立つ羽目になったいじけ者、裏側ばかり歩いてきたもの、こころがふれあうごとに傷しかのこらない人間にとっては、地獄とはそのまま、天国のことなのだ。」

    0
    2026年01月30日

    Posted by ブクログ

    なんていうかこの時代の魔都上海にめっちゃ行きたいし興味がわいてきた。詩人金子光晴の7年にわたる目的のない旅の軌跡。「どくろ杯」の正体には本当にびっくりだけど、当時の上海らしいアイテムだなあ。

    あと、比喩が素晴らしい。美しさとはまた別だけど、何かピースがかっちりはまりこむような爽快さがあるきれいな比喩が多かった。

    0
    2015年05月29日

    Posted by ブクログ

    知人の勧めで読むことに。なんと言ったらいいのか言葉が出ない。暗い淵に今にも顔を押し付けられそうで、ただただ読んでいて苦しかった。が、途中で本を放り出すこともできなかった。

    0
    2013年10月22日

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