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『こがね蟲』で詩壇に登場した詩人は、その輝きを残し、夫人と中国に渡る。長い放浪の旅が始まった――青春と詩を描く自伝。
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Posted by ブクログ
関東大震災からはじまる、妻森三千代との5年に及ぶ東南アジアとヨーロッパ放浪の記録。 ひさびさに読んでみたが、圧巻の迫力は変わらず。
いつも思うことなのだけれど、この時代のひとたちは「恋愛をしてみよう」と決めてから恋愛をしているような気がする。感情としては同質のものだとしても、入り方が決定的に違うような気がする。それだから妙に冷静だというか、自分の感情や行為に対して客観的であるように感じられるのだろう。(『ねむれ巴里』に続く)
山崎ナオコーラがオススメしてた詩人のエッセイ。昭和頭かな?第2次大戦が始まる前、中国に渡航した際の話。この人、気が小さい割にやることは大胆(笑)みたいな。けど、しがない男の気持ち満載で身につまされる。こういう、すこし前の日本人のエッセイとか読むと、今と違う文章文体に頭が開発されます。おもしろい。
「こがね虫」の詩人・金子光晴の、関東大震災で全てを喪失してからの生活を書いたエッセイです。この人の暗さは、安吾のカラッとした冷たさと違って、ジメジメうじうじしているのですが、読んでいると何だか一緒に泣いてあげたくなってしまいます。この人も文章が巧い! (関係無いですが、↓下にある「みんなのタグ」欄に...続きを読む石田衣良とあるのが気に入りません)
金子光晴の自伝的小説。 どろっとしたものがずっと流れているよな、 そんな小説。 わくわくドキドキまるでなし。 淡々とすさまじい人生。 結婚して、奥さんが不倫して、 その奥さんと恋人を引きはなすためにパリを目指す。 激☆貧乏旅行。 上海→香港→シンガポール そしてパリへ。 他に...続きを読むもジャカルタや蘇州にも足を伸ばす。 詩人が絵をかいてお金を得る。 『どくろ杯』は言ってみれば出発編。 『ねむれ巴里』、『西ひがし』と続編がある。 1920年代後半からはじまるたび。 不思議なのは、80年近く前のことなのに、 金子光晴の感じていることが、 すごく生き生きしていて、 私が上海や香港で感じることと重なると言うこと。 発展しても、時間が流れても、 その町の根底にあるものはそう簡単には変わらないのかもしれない。 楽しい旅行記だと思ったら大間違い。
美しい言葉を読むのは 食べ物を 体内に取り込むような むさぼるのではなく 少しずつ浸透するような そんな気持ちで読みました
虚飾さえめんどくさくなった老人の半生記。もう本当にどこを読んでも面白い。詩人ならではのやわらかく切れのある文章。
なんていうかこの時代の魔都上海にめっちゃ行きたいし興味がわいてきた。詩人金子光晴の7年にわたる目的のない旅の軌跡。「どくろ杯」の正体には本当にびっくりだけど、当時の上海らしいアイテムだなあ。 あと、比喩が素晴らしい。美しさとはまた別だけど、何かピースがかっちりはまりこむような爽快さがあるきれいな比...続きを読む喩が多かった。
知人の勧めで読むことに。なんと言ったらいいのか言葉が出ない。暗い淵に今にも顔を押し付けられそうで、ただただ読んでいて苦しかった。が、途中で本を放り出すこともできなかった。
圧倒的だった。正直、何と感想を述べるべきか判らない。 著者が詩人として世に出た後、関東大震災が襲う。胸が塞がれるような記述が冒頭に続く。 夫人となる森美千代との出会いがあり、婚姻、子供の誕生。夜逃げを繰り返すような生活の中、家族を放って上海へ遊ぶ。帰国すると、彼女に若い恋人出現。結局、妻と彼が復縁...続きを読むしないように距離を置くことを目的に旅が始まる。 洋行すると宣言しながら、大阪、長崎に長く留まり、なんとか上海へ。いかがわしい文章をガリ版刷り、いかがわしい売人に託したりする、綱渡のような生活。旅情など望むべくもない。放浪、風天というか、逃避と呼ぶべきか。そして著者を含め、何処にも居場所のないような人間が沢山登場。 微に入り、細に入り、かつ冷静な自己分析は、じっくっり読ませる文章だった。 しかし、可愛い子供と離れ、日本の文学や詩人の世界と連絡を絶ってまで、何故、旅を続けるのか、判らない。この答えはは寧ろ、美千代夫人に何故、著者に付いて行ったのかと聞いてみたい。とても理解しがたく、摩訶不思議。 近いうちに、続編も読んでみようと思う。
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