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地方公務員・中田忍が犯す、最後の“悪徳”。
やがて樹になる異世界エルフ・河合アリエルを救えないばかりか、最大の理解者・一ノ瀬由奈と決定的に断絶し、失意に沈んだ中田忍。
彼を救ったのは、忍と新たな友情を結んだ女子高生、御原環であった。
忍は「自分が異世界エルフを託された理由」に最後の望みを賭け、新たな協力者を巻き込んで、己の人生を辿り始める。
懐かしき人力飛行機研究会(トビケン)の部室、義光と徹平が姿を消す中で、若月星愛姫が放ったのは、猜疑のひと言。
「たぶんしのぶおじちゃんは、わるいエルフのまほうで、あやつられてるとおもうの」
黒い故郷、夢の片端。
足掻き続ける忍が向き合う、隠された真実。
52ヘルツの鯨が鳴く声は、果たして誰に届くのか。
そして地方公務員、中田忍が最後に犯す、天衣無縫の“悪徳”とは……?
泣いても笑っても、『公務員、中田忍の悪徳』シリーズ最終巻。
忘れるな、これが中田忍だ!!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
クソ真面目だがぶっ飛んだ思考を持ったやべーやつが異世界エルフに出会ったら…。
これは地方公務員・中田忍と、彼の家に現れた異世界エルフによる異種族・異文化コミュニケーションを描いたお話。
「エルフを、冷凍したい」
普通ならほのぼのホームコメディにでもなりそうなところだが、そこはこのやべーやつ、中田忍である。
エルフには未知の細菌が潜んでいる可能性があり、そんなものがあれば人類が滅びかねないとして、エルフを冷凍して海底へ棄てるべきだという、なんとも物騒な発想に至ってしまう。
(友人の協力や説得もあり思い止まるが…。)
その後中田忍は人類の為そしてエルフの為、身命を賭してエルフを保護することを決意し、かくして彼らの同居生活が始まる。
言葉も通じない、生態もわからない未知とどうやって意思疎通を図っていくのか…。
中田忍のぶっ飛んだ言動と真面目な地の文のシュールさが笑いを誘う。
シリアス・サスペンスあり、ほっこりシーンもあり、これはジャンルという枠に収まらない唯一無二の快作だ。
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