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文豪たちの俳句は、どこか違う。いや、かなり違う。それをさすがと言うべきか、やっぱり変と言うべきか――。尾崎紅葉、森鴎外、夏目漱石、内田百けん、幸田露伴、横光利一、室生犀星、宮沢賢治、永井荷風、芥川龍之介、泉鏡花、太宰治、川上弘美……。著者は、近現代の小説家が詠んだ摩訶不思議で奥深い俳句の数々を、ときに芭蕉、虚子といった俳人の名句と比較しながら詳細に読み解いていく。俳句愛好家、小説好きにはもちろん、教養書としても満足の一冊。
【各氏推薦!】
◆ロバート キャンベル氏(日本文学者) 心を打つ日本語のあらゆる表現の核心に俳句があることを初めて心得た。目の前の風景が深くグッと美しい色に塗り替えられる愉快な発見であった。
◆小川洋子氏(小説家) 俳句に光を当てれば、文豪の秘密が見えてくる。その何と魅惑的なことか。
◆夏井いつき氏(俳人・エッセイスト) キシモト博士の作品論的、作家論的アプローチが文豪を裸にしてしまった!
Posted by ブクログ 2022年04月20日
こういう本や、あるいはアンソロジーは筆者・編者が並べた順に読んでいくのがベストなのだと思います。しかし、芥川龍之介の愛読者の私は、芥川を最後にしました。それから太宰、賢治も後に回しました。そして、芥川を最後にしたのは正解、悪くなかったと思いました。
芥川は俳句がうまい、そして、その解説も深い、と感じ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年01月13日
文豪が残した俳句を、俳人の視点で読み解く一冊。教科書的な解説ではなく、俳人の感覚で見たときの評価が面白い。
また、文豪達が言葉を選びその句の形に仕上げた経緯の推察や、この文豪はこうしたけど、本来俳句として格好良く仕上げるならこういう言い回しを使う、…といった感じでぽんぽんと俳句のバリエーションが出て...続きを読む
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