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「わざわざ届けてもらって、ありがとうねぇ」
「いいえ。これも私の仕事ですから」
救われるべき者の元に届く、乗船券。
私たち天使の持つ、この手紙を届けられなかった者たちは、例外なく天界への船には乗れない。
「つ、ついてきちゃったの?」
ある日突然私の鞄に潜り込んできた、この小さな猫一匹すらも。
それでも。たとえそれが、正しさだったとしても。
私は、君を──。
≪二人≫は、人々に乗船券救いを届けに、今日も翔けていく。
※本作は黒崎香蓮の個人誌作品の電子書籍版となります。
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