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鳥も、魚も、虫も――人というのも、私は見たことがない。
残っているのは、緑に包まれ腹の空いた建物と、穏やかな風の音。
いつもと変わらない、静かな散歩道。
だけど今日は、知らない足音が、私の後ろに一つ。
鳥でも、魚でも、虫でもない"誰か"が、ただひたすらに私の後をついてくる。
「おかしな子」
そう言いながら私は、いつもと違う”誰か”に微笑みかけた。
これは、いつもと変わらないはずの散歩道に加わった、"誰か"との≪想い出≫。
※本作は黒崎香蓮の個人誌作品の電子書籍版となります。
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