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Posted by ブクログ
舞鶴蜜の過去から始まる3巻からの続編。
歪んだ友情と姉妹関係。虚軸によって一変したそれらの関係は、ある意味で、歪みが正されたようで皮肉なこと。
物理的な暴力一辺倒の虚軸ゆえに、敵意でもってまっすぐ不器用に相手に挑んでいく蜜のスタンスは、かっこ悪くもとてもかっこいいと思います。(その性質がツンデレになって性格にあらわれているのが可愛いところ。)
ただ傷つけることしかできない力、誰かを救うためには使えない力だからこそ、彼女は大切な存在と距離を置くし、誰かを傷つけた過去はすべて背負う。
下手な小細工が利かないがために、一本筋の通ったスタンスを貫けるのだと思うと、戦力云々抜きにして彼女がシリーズ中一番強いのかもしれない。
そして蜜を語るのに欠かせないのが、義姉の殊子。世界のすべてを意のままに改ざんできる反則な力の持ち主であることが判明。
普段は都合の悪い事実を封じる催眠術程度にしか使われず、ともすれば最たる便利道具扱いなのが不憫です。
大切なもののために力をふるう、過去を身に刻み背負う。蜜の性格の特徴の一部は、まったく性格の違う殊子にも、意外にも当てはまります。
感情を芽生えさせた硝子のほうにも変化が。
機械の完璧さだけではどうしても到達できなかった次へのステップへ、感情を鍵にして取っ掛かりを掴んだようです。
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