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Posted by ブクログ
お弁当は、作った人のいないところで開けられるもの。
それは手紙に似ている。
開けられた瞬間を思う…
どんな気持ちで味わうだろうと思う、ちょっと胸が苦しくなるような思いがある。
また、遠く思いを乗せて運ばれるそれは、旅の無事を祈る御守りでもあって…
シリーズ完結編。
料理が出来なかった人、訳あって料理が苦痛になってしまった人に、「肩の力を抜いて、料理を楽しんで」そして健やかに生きて。大切な人を美味しいもので幸せにしてあげて、というメッセージを送る作品でした。
彗太が料理に目覚める物語であり、彗太視線で語られる物語でもあるが、ちどり亭の店主・花柚さんの、幼い頃からの恋が長い時間をかけて、数々の障害を乗り越えて成就する物語でもあった。
花柚さんのこれまでに、古都の旧家に生まれた難しさを思う。
日本が世界に誇れる伝統文化を数多く残す京都。
自分たちが国の文化と思って大切にしているものを、人生を掛けて守っている人たちがいるのだなあ…と、そっと感謝。
15.閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)、「冷や飯食い」と彗星の夜
冷えた白飯をなんとか美味しく食べてもらうには?
16.麋角解(さわしか つのおる)、松風焼きと年の暮れ
縁起ものを送ることは、相手の幸せを願うこと。
17.東風解凍(はるかぜ こおりとく)、脅迫状と味卵
ちどり亭のブログに「ブログをやめろ」という脅しのメッセージが届くようになる。
意外な犯人と、花柚さんが差し伸べた手とは?
18.桜始開(さくら はじめてひらく)、サムシングパープルと幸福な日
家のための結婚式とは別に、親しい人たちを招いて、結婚報告を兼ねた食事会を開く。
みんなのために作る、お店の料理と、顔が見える「だれか」のために作る料理は違う。
【番外編】
16歳の永谷氏と、中学生の花柚さん、兄の公篤さん。
大人になるための試練が始まる少し前のこと。
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小説・文芸
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