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Posted by ブクログ
読書録「0能者ミナト6」5
著者 葉山透
出版 メディアワークス文庫
p22より引用
“「誰にでも優しいっていうのは、大事なも
のを持ってないってことだ。特に一番大事に
しなきゃいけないものを大事にしてない」
「一番大事なもの?」
「自分だよ」
「だから異常者か」”
目次より抜粋引用
“第一話 『首』
第二話 『件』
閑話 『戯』”
霊力や法力を持っていないにも関わらず、
怪異と相対する青年を主人公とした、短編連
作小説。
大雨の中、携帯の電波も届かない田舎道を
歩き、目的の家へ辿り着いた少年。電気の点
いている家の中へ呼びかけるものの、返事は
なく…。
上記の引用は、主人公・ミナトと刑事の会
話。死んだバイトの先輩に付いてのもの。
自分の身を顧みることなく、人に手を差し伸
べられるというのも、どこか変なことなのか
もしれないと、考えさせられる一節です。
自分を労りつつも、人に優しく出来る人間で
あれたらいいなとは思いますが、なかなか出
来ることでもないのではないでしょうか。
主人公・ミナトの過去と人間らしさが、大
いに描かれる重要な巻。巫女の理彩子との因
縁も描かれ、物語に奥行きを持たせる人間関
係の始まりを見ることが出来るのではないで
しょうか。
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