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Posted by ブクログ
とても印象的なワード、センテンスの多い小説でした。
第四部のタイトル「ある恋のない愛の物語」は、読めば「なるほど」と思います。その一方で小説のタイトルである「君を描けば嘘になる」は作中にも出てきますが、ハッキリと意味がわかる言葉ではありません。(物語上の二人には通じ合っているのでしょうが……)意味がわかりそうで、でも少しわからない。だからこそ読み終わった後も、しばらく考えてしまいます。
また梢の章で書かれていた「少しずつ、少しずつ、馬鹿になっているのがわかる」という文も、酷く私に突き刺さりました。きっと似たような想いをしているからなのだと思います。
灯子と遥都。異なる二人の天才を巡る物語で、妹や先生、別の生徒の視点がある中で、遥都の視点の章だけないのも、凄く印象的でした。(きっと、だからこそタイトルの意味を読み終わっても考えさせられるのでしょうね)
Posted by ブクログ
“胡蝶の夢”という荘子の説話の挿入がある
夢の中の自分が現実か、現実の自分が夢なのか
もしかしたら 天才と称される人達はそんなふうにに生きているのかなと思った
圧倒的な絵の才能を持つ少女
彼女には 感情的で社会性が欠如している
綿密な技術で才能を表す少年
彼は 勤勉で品行方正
ふたりは同じアトリエで 同じ空間と時間を過ごしていく
ふたりを育てる事に 生きがいを感じる元画家の女性
巨大な才能を目の前にして苦悩する
それでも 好きな絵を描き続ける彼ら
彼女に小学生で出会った才能ある少年は、幼くして天才に寄り添う道を選んでいた
緻密な計画と生活で最初から彼女を導いていた
不幸な事故で利き腕を失った天才少女
最後まで支え続ける、嫉妬さえ感じる愛でした
Posted by ブクログ
タイトルと表紙に惹かれて購入。その帰り道のバーで、一気読みしました笑
どんな話かといえば、第四部のタイトルそのまま、『ある恋のない愛の物語』というひとことに尽きると思います。
芸術の神様に愛された二人の"天才"、灯子と遥都。
ふたりを取り巻くひとたちの視点で、物語は進みます。
どうしても愛さずにいられない何かや誰かがある人、強烈に何かに惹かれたことがある、"目を奪われる"という経験がある人は、読書中「わかる!そうなんだよね…」という気持ちで、一気読みできてしまうと思います。
また、最後まで読むとタイトルの『君を描けば嘘になる』の意味がわかって、優しい気持ちになります。
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