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Posted by ブクログ
京都の住宅街にひっそりと佇む、小さな社。血を捧げると願いを聞き届けてくれるというその社に、女たちは何を願い、何を呪うのか。なんともぞくぞくさせられる嫌な(褒め言葉です)物語です。
自分の幸せを願うことは、たしかに人の不幸に繋がるのかもしれません。だけど人を呪うことが自分の幸せになるのかというと……それこそ「人を呪わば穴二つ」だったりするわけで。神頼みもほどほどにしたいものです。
彼女たちが願うことは、きっと誰もが一度は願ったことであるはずなのだけれど。いったい何のために願うのか、方向性がずれて壊れていくのがなんとも怖いです。ささやかな幸せで満足するべきだよね……。
Posted by ブクログ
神様にお願いをする時は、「○○に合格させて下さい」とか「○○さんと結婚させて下さい」などというダイレクトなお願い事はしない方がいいと聞いたことがあります。
「私にふさわしい道に進ませて下さい」とか「私にふさわしい人とのご縁を下さい」という祈り方がいいのだと。
神様は未来が見通せるので、もし不本意な結果だったら、将来的には合格しない方が幸せ、その人とお付き合いしない方が幸せ・・・そういうことだったのかもしれない。
ましてや「○○さんを不幸にしてください」などと人を押しのけたり恨んだり貶めるような祈り方は、自分に跳ね返ってくるのだと聞きました。成就しても自分の幸せにはならないんだなぁ、神様はちゃんとすべてわかっていらっしゃるんだなぁ、そしてちゃんとつじつまを合わせてくださっているんだなぁと感じました。
Posted by ブクログ
2017年、14冊目は、再読月明け。ハズしたくないので、アベレージの高い、フェイバリット作家の一人、花房観音。
京都、下鴨神社近くにある、小さな神社。その社に血を滴らせることで願いが叶うという。
その社に、血を流し願いをした女の話が六編。今回は、そのタイトルだけ挙げておきます。
一、安産祈願
二、学業成就
三、商売繁盛
四、不老長寿
五、縁結び祈願
六、家内安全
どれも、「返(かや)りの風」、「人を呪わば穴二つ」などの言葉を思い起こさせる内容。読後感は、どれもあまりよろしくない。ミステリー要素はほぼないが、イヤミスのソレと近い感覚。しかし、イヤミスでも、官能でも、ホラーでもない、ジャンル分けが難しい、独特な感じ。
全体的に展開やオチはソレ程の意外性や、目新しさはない。その反面、細かい細工や、表現は実に巧み(←この字が似合うと思う)。字数的にも、引用登録していないが、二、学業成就の冒頭、1ページは、季節的にハマっている影響もあり、最高。
個人的には、二、学業成就。三、商売繁盛がお気に入り。ただ、作者の他のお気に入り作品と比べるとインパクトに欠けるかな、というコトで総合評価は、★★★☆☆としました。
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