【感想・ネタバレ】閨のレビュー

あらすじ

73歳の塩谷は、三条寺家の執事を30年以上も務めていた。現在の主である38歳の貴博のことは、子供の頃から面倒見ていただけに、塩谷にとっては自分の息子のような存在であった。その貴博も3年前に結婚。25歳の嫁・萌花はお嬢様育ちで世間知らずなところもあるが、気立ての良い可愛いらしい娘だった。そんな折り、貴博が仕事で半月ほど海外へ出かけてしまう。すると萌花から「寂しいから一緒にベッドで寝てほしい」とお願いされる。さすがにそれは出来ないと拒んだ塩谷は、萌花にある提案をする。「自慰をしてみるのはいかがでしょう?」

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まさかとは思ったが

広い屋敷と体の渇きを持て余した女&執事兼使用人の年寄り男。他の作品にも同様の取り合わせがあったが、本作の読後感は妙な表現だが、ホッとした、というもの。何しろ「女主人」では、老いた男の下半身の描写が飛び出して「勘弁してくれぇ」と内心絶叫したものであったから。この「閨」ではさいわい、憂き目に遭わずに済んだ。それは良いのだが、男女の営みも、ない。主人公は25歳の社長夫人。夫以外の男性経験がない、結果的にではあるがいわゆる一棒主義を維持したまま夫婦であることを続け、そのためか、どこかウブさをとどめている女性。ある時夫が長期出張で家を空け、夜間は家政婦も引き上げ、ヒロインと前出の老執事のみ。淋しさのせいかヒロインは就寝もできず、執事を自分の寝室に呼び同室させたまま眠ろうとするところから物語は展開していく。半分ネタばらしになってしまうが、執事はヒロインに対し、これまで当人の経験のないオナ二ーの仕方を教え込んでいく。が、主人である夫の帰宅を気にする執事の心理描写が少々執拗すぎか。一方で、ヒロインのネグリジェからヘアが透けて見えるという記述は藍川作品の中でも白眉である。

#胸キュン #エモい #ドキドキハラハラ

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2023年05月03日

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