【感想・ネタバレ】指人形のレビュー

あらすじ

あなたは知らない。私の指がなにに使われているか―。団鬼六賞大賞受賞第一作「おばけ」を含む、女流官能小説家・花房観音の、止めどないエロスと隠微なユーモアに満ちた傑作官能短編集。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

文章がスラスラとほんと流れるような作品で、本当読みやすいです。情景と、心情などのバランスが絶妙で読みやすい。

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2022年10月21日

Posted by ブクログ

これまで読んだ花房観音の作品の中でも、ハードな描写が目立つ官能短編集。七篇の短編が収録されているが、いずれも味わいの異なる短編であり、複数の作家によるアンソロジーではないかと錯覚してしまう。

『おばけ』。京都を舞台に描かれるサスペンスフルな作品。節分祭で賑わう吉田神社に向かった香名が体験したことは夢か現実か…

『花灯路』。かつての恋人の三倉と再会した弥生はより一層女らしく変貌していた。三倉と弥生が過去を思い出すかのように繰り広げる官能の時…

『指人形』。飲み屋のカウンターの男女が繰り広げるソフトな官能の世界…

『奥さん』。不動産の営業マンが主婦ひとりの家を訪問するが…ちょっと驚く展開。

『妻の恋』。AV男優に恋した妻…どこかコミカルでサスペンスフルである。

『わるいうわさ』。イラストレーターの愛子の悪い性癖…

『美味しい生活』。花房観音にしては珍しいレズビアン物だが、それだけでは終わらない。

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2015年05月19日

Posted by ブクログ

3.8 官能小説と侮るなかれ。性を題材としたストーリーテリングが素晴らしい。何かにこだわることは優れた表現に繋がることがわかる短編集。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

官能小説とは知らずに読んだ本。
話としては表題よりも「おばけ」が好きかな。
あとは「わるいうわさ」の愛子がかなり割り切っていて良かった。
「妻の恋」は旦那はそれで良かったかもしれないけど、妻側はどうだったんだろう?
ファンでいたかった「夢」のままにしていたかった妻を「現実」にしてしまうのはなあ、と。
この夫婦がその後どうなったのかは気になる。

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2023年06月04日

Posted by ブクログ

京都が舞台の冒頭二話がエロい。「お香→エロ」「生け花→エロ」という力技の結合が笑える。最近、京都の殊に特権主義的閉鎖性に嫌気が差しているのだが、京都という閉じた空間とエロは相性が良い。あと、この人のエロの中に漂う哀しみ。思わず我が身を振り返る類の哀しみが行間にひそむ。

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2016年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

表題作を含む7つの官能短編集。京都の街を舞台にした、『おばけ』と『花灯路』が特にお気に入り。花房観音の描く京都と京都弁が好きなせいか、この2つの作品が非常に印象に残っている。あと、どちらも結末が衝撃的だった事もあるのかもしれないが…。他の作品も良かったのだが、インパクトが足りなかった感がある。まさか、小説でエロメンという単語を見る日がくるとは思ってもいなかった。

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2015年10月24日

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