【感想・ネタバレ】みだらに愛してのレビュー

あらすじ

未亡人であるにも拘わらず、性にうとい美女・秋絵。処女のように無垢な秋絵を好きな色に染め替えたい。上品なまま、どこまでも淫らな女にしたい。住む世界がちがうと知りながら、警備員の須田は秋絵の美貌と純情さに惹かれていく。前途に立ちはだかる困難を前に、ふたりの純愛の行方は…?オリジナル長編。

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現代日本版チャタレイ

(2024/10/13更新)本作は、雑誌「週刊大衆」2012年2月6日~10月22日号に連載された「濡れて、あっはん」を改題・刊行した長編。現代の日本が直面する格差社会を映すような、上品な未亡人に思いを寄せる独身ミドルの交通誘導員が主人公の物語である。これだけでも男のロマンを湧き立たせる設定だが、この主人公、かなわぬ恋と指をただ咥え見てているだけでなく、思いを遂げるために行動を起こす。ストーリーの細部への言及はネタバレ回避で控えるが、上流階級の美人が徐々に躰だけでなく心も開いていく過程が見せ場で、ロレンスの「チャタレイ夫人の恋人」を彷彿とさせる快作である。但し、いくら世間知らずのお嬢様後家が相手といっても、フヱラチオをあそこまで入念に描く必要が果たしてあっただろうか。男性読者は間延び感を覚えるのでは。また本命の前に登場する主人公の元SЕⅩフレンドもテンションを下げる存在でしかない。加えてラストの剃毛やバイブもフィクションとはいえ現実離れしすぎ。せっかく温泉旅館まで追いかけて行ったんだから、露天風呂を舞台に一戦交えて欲しかった。以上勘案し星三つ。なお本書は表題作の他、短編「大揺れエクスタシー」を収録。これは小説club 47(13)号に掲載されたものを再掲。さらに同誌はNDL(国会図書館)にID登録をすれば、オンラインで無料で閲読することが可能。

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2024年10月13日

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