あらすじ
「ずっとママが好きだった。ママとしたいんだ!」陽一に抱きつかれたとき、藍子の中で何かが壊れた。抑えこんでいた男と女の感情を爆発させる母と息子。互いの秘所を貪り、肌を擦り合わせ、肉を繋げる。狭い部屋で「恋人」同士のように絡まり合う日々。36歳の義母と少年、ふたりきりの青い世界!
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やっぱり「1対1」が一番!!!
2022年10月読了。
帯にある通り、これは傑作です!元々筆力には定評のある著者ですが、ここまで書けていれば素晴らしいです。
最近は、主人公一人に対して、対象となる女性がやたらと多い傾向が有りますが、それぞれのキャラクター造形や「そういう関係」に成ってしまう理由等、読んでいて「いくら何でもそんな不自然な…」と読んでいてシラケてしまうことが多い中、主人公と義母の「1対1」に拘って、ここまで書き込めていれば「フィクションの中のリアリティ」が段違いに成ります。
但し、敢えてケチを付けるとすれば、このストーリーなら「実母」でも不自然さは無かったのでは?と云うこと。
官能小説に於いて「倫理的な正当性」ほど場違いなモノは有りません。元々が全くのフィクションなんですから。
かえって「義母」にした事で、終盤の展開に無理やり感を感じたのも否定できませんでした。
あれじゃあ、幾らなんでも「父」が可哀想過ぎるでしょうに。
と云う事で、本当は満点にしたいところなのですが、涙を呑んで星一つマイナスです。
でも、この作品はお奨めです!!!