あらすじ
年上リードのキス、濃厚なフェラ、とろける肉孔……別荘で彼女の母・晴実が教えてくれた性のすべて。蒼さの残る少女にはない大人の女性の成熟した魅力。朝から晩まで狂ったように舐め合い、繋がり合う寝室。彼女が来るまでの期間限定で秘密の関係に溺れるが……人気No.1、神瀬知巳が描くインモラルすぎる禁断官能!
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著者、黄金のパターン。
*本当に「ほぼ完全なネタバレ」なので、著者の作品が初めての方は、以下を読まない事をお薦めします。
著者得意のパターンのおさらいを含めて紹介すると、今作も高校生のカップル(で幼馴染み)と、その彼女の母と…の「1対2」の構図です。
そのお母さんは、概ねシングルマザー(か離婚寸前の状態)で、バリバリ働くキャリアウーマン(か、やり手の女社長)で忙しいため、抜群のプロポーションにも関わらず、アッチ系は最近は御無沙汰で、正直身体を持て余している状況。
娘は、そんな母が誇りで、明朗快活、文武両道の上、学校のマドンナ的存在(が多い)。でも彼氏とは幼馴染みだったりして存在が近過ぎ、交際は未だいたって可愛いもの。
娘の彼氏は、ルックスばっちり、性格も成績も優秀なのに家庭が破綻している為、何かと「彼女の母」には昔から恩義(と憧れ)が有り、今どきの子なのに「真面目な苦学生」。そして必ず「絶倫」ww。
そしてある日突然、彼女の母と娘の彼氏がひょんな事から結ばれてしまい…と云う流れが「著者黄金のパターン」。
性格描写や細かい設定が毎回しっかり書き込まれているので、毎度似たようなお話でも飽きさせず、ついつい惹き込まれちゃうのが、この著者の筆力の確かさの成せる技。
でも、毎回思うのが「彼女の母」が完璧な女性の為、娘の存在が霞んでしまうのが気の毒と云うかw、物語上の「背徳感」を醸し出すスパイス扱いで可愛そうです。
大抵母が「(オバサンの私が)自分の娘の彼氏に手を出すなんて…」と、人の良さから遠慮してモジモジと話は進み(とはいえしっかりヤってるけどw)、結局娘にはバレるが、一切の事情を娘も汲み取って理解し、めでたくハーレム状態でハッピーエンド…が、いつものド定番に成っています。
今作も、ほぼそんな感じ。
但しこのパターンの弱点としては、彼氏と母、彼氏と娘の両方の描写をある程度均一にしないといけない為、個別の官能シーンがやや喰い足りない印象も持ってしまいます。
母と娘の関係性や彼氏の設定を大胆に変えてしまえば、年の差カップルの熱い恋愛に邁進するパターンも、充分成り立つし魅力的だと思うのですが…?
そろそろ「1対1」の濃密な恋愛小説も読んでみたいものです。