あらすじ
大学卒業後ほどない美貌の処女・坂井彩子は母校の助教授・祭領地貴成から突然、求婚される。戸惑いつつも貴成の故郷を訪ねる彩子。が、祭領地家に嫁ぐ者みな経験するという性の儀式は恥辱の連続だった。そして初夜。彩子を待っていたのは夫・貴成ではなかった……。旧家に伝わる秘儀に翻弄されながらもその虜になってゆく若妻、嗜虐の官能世界。
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匿名
面白い
この手の作品、汚い表現が多くて大抵途中で読むのをやめる。購入を後悔。お金と時間の無駄。
でもこの作品は最後まで読んだ。
普通ではない話なんたけど面白かった。
スタンドインのファウル
清楚で知的な美女が主人公。あらすじはBookLive記載の通りだが、才色兼備で純潔を守ってきたヒロインが、大学教員との結婚を機に環境がガラリと変わり、一転して性の虜となっていくさまを描き切れていないのが惜しい。変貌の過程を団鬼六のようにとは言わないまでも、もう少し読者を焦らすようにじっくり辿っていればなお良かった。それと、役割不明の登場人物が気になる。まずプロローグで出てくる二人。一人は実名がないものの主人公と容易にわかるが、その絡み相手の「養父」は何者か。舅は本編で「義父」と描かれており、同一人物であれば呼称が一貫しておらず、ならばラスト近くで登場する「村の真の有力者」なる者が該当するかと読み進めれば血縁のない人間で予想はハズレと、モヤモヤが残る。また物語序盤でヒロインの唇を不意に奪う男がそれだけで出番終わりとなっていて、実名まで挙げながら「特別出演」扱い。著者の初期作品という点を割り引いても、ホームラン級の大飛球でファウルのような出来に、星二つが妥当とした。