【感想・ネタバレ】甘い裸身のレビュー

あらすじ

結婚退職して七年、詩季子はかつて勤めていた会社の社長・棚町に食事を誘われる。夫に満たされない彼女は、自身を戒めつつ期待していた。それまで知らなかった蜜戯をほどこされ、恥辱が快感へ変わった時、詩季子の中で、もう一人の自分が芽生える。棚町の愛人・繭美も加わり、押し寄せる快楽の波に、抗しようもなく身をゆだねてゆくのだった。

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甘いのは裸身だけじゃない

(2024/7/14更新、ごく一部ネタバレ)当方の性愛小説の評価のポイントとして、主人公のキャラクター設定が確立されているか、という点が第一に挙げられる。性格が心理描写を規定し、行動に表れ、それが性愛描写と相互共鳴して作品の質を決める。・・・と、前置きが長くなったが、本作はその鉄則が堅守されている。可愛いからヤマ場である絡みの部分が非常に気分を昂める文章となっていて、表題よろしくストーリーも甘く愛らしいという表現がよく合う作品となっている。悩み葛藤を抱えながらも自分に好意を持ってくれる男の道ならぬ関係に分け入っていき、さらに幾分倒錯した世界にさえも・・・。最終章ではヒロインの愛人の男が持つ別荘にヒロインの夫、ヒロインよりも以前から男の愛人となっている女と四人で旅行と展開するが、オーラスは派手に2組による乱交、と思いきやそれはなし。抑制されたラストに意外感を持ったことも付け加える。

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2024年07月14日

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