八月の母
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八月の母

1,078円 (税込)
539円 (税込) 4月16日まで

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『イノセント・デイズ』を今一度書く。そして「超える」がテーマでした。僕自身はその確信を得ています――早見和真

長い間歪み続けた愛や母性の歴史、地層のように積み重なる闇に確かな兆しを探し続けた。神なるものへの幻想と呪縛を解き放つ祈りとその熱に、心が確かに蠢いた。――池松壮亮(俳優)

私も命を繋いでいく役目を担うのだろうか。微かな光と絶望に怯えながら、夢中で読み進めた。どうしようもない日々に、早見さんはいつだって、隣で一緒に座り込んでくれるんだ。――長濱ねる(タレント)

自分の奥底に隠しておきたい暗い何かをわかってくれている、という書き手がこの世に一人でもいること。そのことに救われ、気持ちが軽くなる読者は少なくはない。――窪美澄(小説家)

容赦などまるでない。「母」にこだわる作家が、母という絶対性に対峙した。確かなものなど何ひとつない世の中で、早見和真は正しい光を見つけようとしている。その試みには、当然異様な熱が帯びる。――石井裕也(映画監督)

ラストに現れるヒロインの強い覚悟と意思の力に、私たちは元気づけられる。辛く暗く苦しい話だが、そういう発見があるかぎり、小説はまだまだ捨てたものではない。――北上次郎(書評家)(「カドブン」書評より抜粋)

八月は、血の匂いがする――。愛媛県伊予市に生まれた越智エリカは、この街から出ていきたいと強く願っていた。男は信用できない。友人や教師でさえも、エリカを前に我を失った。スナックを営む母に囚われ、蟻地獄の中でもがくエリカは、予期せず娘を授かるが……。あの夏、あの団地の一室で何が起きたのか。嫉妬と執着、まやかしの「母性」が生み出した忌まわしい事件。その果てに煌めく一筋の光を描いた「母娘」の物語。

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八月の母 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    実際の事件をモチーフに描かれた本作は、一人の女子高校生が同世代の子どもたちから暴力を受け、命を落とすという痛ましい結末へと向かう物語だ。しかし物語は単なる事件の再現ではない。加害側に連なる一人の女性、さらにその母や祖母へと時間を遡りながら、世代を超えて受け継がれる「負の連鎖」を丁寧に描き出していく。

    0
    2026年02月14日

    Posted by ブクログ

    実際の話か、気が滅入る
    負の連鎖の断ち切ることの難しさ

    母にされて嫌な事を
    そのまま子供にしてしまう

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    重い小説だった。負の連鎖という言葉を思い出した。嫌だった母親と同じようなことをしてしまう、そのから抜け出すのに三代かかっている。一人一人を見ていくと可哀想なのだが、抜け出すチャンスはあったのにと歯痒い。陽向一家の幸せに希望を持たせて終わる。

    0
    2026年01月25日

    Posted by ブクログ

    私は読んで良かったと思える本だった。
    好みは分かれそう。
    結局自分を幸せにできるのは自分。
    自分の人生は自分で掴み取る。
    寂しいけど親に期待しない。自分も子供に過度に期待しない。
    その子にはその子の人生があるから。これってなぜか難しいだよなと思った。

    0
    2026年01月22日

    Posted by ブクログ

    これはすごいものを見た。
    無我夢中に、貪るように読んだ。
    自分の中にある1番触れてほしくないところを的確に、丁寧に触れてくるようなそんな作品。
    評価☆5では足りないくらい、名作でした。

    0
    2026年01月17日

    Posted by ブクログ

    読み終わって内容が濃く、重い1冊であった。現在の日本の問題を読者に考えさせる1冊であったと感じた。血縁関係という一言で表すことの出来ない関係が何代にも渡って繋がれていた。その関係の原因とは何なのか?年代問わず老若男女に読んで頂きたい。特に、血縁関係のみならず人間関係で悩んでいる方々に読んで頂きたいと

    0
    2026年01月16日

    Posted by ブクログ

    あの夏、あの団地で、あの子を殺したのは何だったのか……。

    うまく言えないけれど、この作品はとにかく圧倒的な質量で、常に何かに押しつぶされそうな苦しさがありました。そして、エピローグでは涙が溢れてしまいました。
    それが連綿と続く身勝手な「母」に対する憤りなのか、一筋の光が見えた安心感なのか、自分でも

    0
    2025年12月20日

    Posted by ブクログ

    解説によるとこのお話は市営住宅の一室で十七歳の少女が集団暴行で死亡した事件が題材になっています。


    物語は毒親に育てられた美智子から始まる。
    美智子は常にこの状況から逃げたいと思いながら、親のせいでこの街に住み続ける事になる。
    娘のエリカも同じ様な境遇で東京に逃げたいと思いながら、結局と母親と同じ

    0
    2025年12月01日

    Posted by ブクログ

    ⭐︎4.3
    読んでいる間、自分まで伊予市に取り込まれそうな感覚になるほど、彼女たちの人生に、境遇に引き込まれてしまう力のある作品だった。2013年8月、団地での悲しすぎる出来事。誰がどうすれば良かったのか?誰が悪い、誰のせいだと一言では言えず、ひたすらにやりきれない思いにさせられる。
    母から子へ世代

    0
    2025年12月09日

    Posted by ブクログ

    文章が上手いからか、物語への没入感が凄まじかった。第一部の終わりに、叙述トリックにハマっていたことに驚かされる。第二部は紘子視点で描かれていくけど、苦しかった。母性とは何か考えさせられる作品。

    陽向はいつも母親を選び続けた結果、最後には紘子を間接的に死なせてしまった。あのとき、母親を選ばずに警察に

    0
    2026年03月10日

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