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新築分譲マンション、アドヴァンス・ヒル。近くの公園にある古びたカバの遊具・カバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説が。アドヴァンス・ヒルの住人は、悩みをカバヒコに打ち明ける。成績不振の高校生、ママ友と馴染めない元アパレル店員、駅伝が嫌な小学生、ストレスから休職中の女性、母との関係がこじれたままの雑誌編集長。みんなの痛みにやさしく寄り添う、青山ワールドの真骨頂。
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Posted by ブクログ
「もう一度ちゃんと立て直したい」と思うときほど、何をすればいいのかわからなくなる。 『リカバリー・カバヒコ』は、そんな状態にいる人のための、静かな回復の物語でした。 描かれるのは、日常の中で少し立ち止まっている人たち。大きな挫折ではなく、誰にでも起こり得る心のつまずきが丁寧に描かれる。物語は派手さ...続きを読むを抑え、会話や気配、間の取り方で感情を伝えてくるのが印象的だ。 この本が心に残るのは、「元気になること」をゴールにしていない点だと思う。無理に前向きにならなくてもいいし、完全に回復しなくてもいい。ただ、自分のペースで呼吸を取り戻す。その過程そのものが尊重されている。 読み進めるうちに、登場人物の回復と重なるように、こちらの心も少し軽くなる。読後に残るのは高揚感ではなく、「今日はこれで大丈夫」という静かな納得感。 疲れた心に、強い薬ではなく、効き目の穏やかな処方箋をくれる一冊だった。
じんわりと心温まりました。 なんで自分ばっかりと思うことが生きているとあるけど、青山美智子さんの作品を読むと「1人じゃないんだな」と毎度感じることができる。 私も公園に行きたい。リカバリーしたい。 最後の文に思わず涙してしまいました。
カバヒコに救いを求める ままならない人たちの話。 青山美智子さんが描く日常の悩みは ほんとに身近で没入感がすごい。
セラピーみたいな物語。 公園のペンキのハゲかけたカバの乗り物カバヒコ。 名前が可愛い。 自分と向き合うためには言葉の通じないものの方が向き合いやすいのかも。。
とある公園のアニマルライドのカバヒコには、自分の治したい部分と同じ部分を触ると回復するという都市伝説があり、様々な悩みを抱えた主人公たちがカバヒコや周りの人とのかかわりを通してリカバリーしていく話。 人の弱さに寄り添って温かく包み込んでくれる作品だと思いました。心が弱ってきたらまた読みたいです。
自分の体の治したい部分と同じ部分を触ると治ると言う伝説が有るカバの遊具カバヒコを巡る物語は、登場人物が皆自分の弱い所に向き合いそして治していく…そんな話でした カバヒコが治すというよりは好転するキッカケに気付けると言った感じでしょうか 登場人物は皆同じマンションに住んでいるので登場人物同士の会話...続きを読むや繋がりも有ったりします 何処かとボケたカバの遊具のイラストに惹かれて読みましたが、いずれも登場人物が良い変化を見せていたのが印象的です。 カバヒコは今までもこれからも弱った人をリカバリーし続けるんでしょうねぇ
心の「塗装」を直してもらった気分。カバヒコに癒やされました レビュー本文: 公園にある古びたカバの遊具「カバヒコ」を巡る連作短編集。 自身の体の痛い部分と同じ場所を触ると回復する……という都市伝説のような設定ですが、魔法で治るわけではなく、カバヒコとの対話を通じて、登場人物たちが自らの力で心を回復...続きを読む(リカバリー)させていく過程がとても素敵でした。 どのお話も必ずハッピーエンドで終わるので、読んでいる間の安心感が絶大です。 物語に大きな意外性やどんでん返しがあるわけではありません。でも、だからこそ、日常の中に転がっている小さな悩みや、すれ違う誰かが抱えているかもしれない「見えない痛み」に、改めて気づかされました。 読んでいるうちに、自分自身の凝り固まっていた心も優しくほぐされていくような感覚になります。 「みんな、平気な顔をしていても、いろいろ抱えて頑張っているんだな」と、他者への眼差しが少し優しくなり、読後は前向きな気持ちになれました。 心が疲れた時、カバヒコに会いに行くような気持ちでまた読み返したい一冊です。
カバヒコに「自分の傷を治して」と呼びかける姿は、カバヒコに自身を投影しているように感じた。 傷を負った自身の姿を客観視し、慰めたり、共感したり、罪を告白したり。誰かに聞いてほしいけど、誰にも言えない本音をカバヒコに伝え、跳ね返ってくる自分の言葉から勇気をもらう。 私の身の回りにカバヒコはないかな...続きを読むと探してみたくなった。
登場人物がそれぞれの短編に繋がりを持たせてあるので、時折感じる一話限りの短編の淋しさがない。 カバヒコやクリーニング屋さんを通してみんなが繋がっていること、どんな人でもそれぞれ悩みがあることが物語の中に描かれていて、暖かい気持ちになりました。
日の出町内会に住んでいたことのある身としては、日の出公園のカバヒコはなんだか馴染みのある遊具のようで、名前は違うけど家の前にも公園があって、アニマルライド(そういう名前だとはしらなかったけど)も何体かあって、しかもカバヒコと同じく揃って色がかすれてたなぁ。おそらく50歳近いのではないかな。丈夫な素材...続きを読むでできてるんだろうね。 というわたしの記憶とも相まって、懐かしくほのぼのと読みました。 そして、この懐かしい公園で、幼稚園が終わってから日が暮れるまで毎日子どもたちが遊んでいたことや、ママ友とのかたちの定まらない、不安定な友好関係も一緒に思い出し、頑張ってきたねと自分をいたわりたい気持ちになりました。
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リカバリー・カバヒコ
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青山美智子
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