オードリータンは、中華人民共和国と台湾は地理的には近くても正反対の価値観を持つとし、中国が社会信用システムやインターネットを民衆の監視および制御に利用しているのに対し、台湾はインターネットに政府を監督する役割を求める開かれた社会を築いているとして、台湾の民主主義を損なうフェイクニュースを防止する技術開発などに取り組んでいる。
唐 鳳(とう ほう、タン・フォン、オードリー・タン、英: Audrey Tang、1981年〈民国70年〉4月18日 - )は、中華民国(台湾)の政治家(無任所大使[1])、プログラマー。旧名・唐 宗漢(とう そうかん、タン・ツォンハン、オートリジュス・タン、英: ...続きを読む Autrijus Tang)。 2005年、外見と自己意識を一致させるために、名前を変更するなどの女性への性別移行を始めた[9]。英語の名前は、男女どちらにも使えてニュートラルという理由で、オードリーに変更した。その後、日本の友人より鳳は日本語で「おおとり」と読み、オードリーの日本語発音と似てると教えてくれたこと、また中国語でも使われている文字であることから、漢字名を鳳に変更した[10]。性別移行を開始した後、唐はブログで「私の脳は私が女性であると認識しているのに、社会的にはそうでないことが要求されるので、私は長年に亘って現実世界を遮断し、ネット上で生活をしてきました」と述べている[9]。東森電視のニュースチャンネルは、唐のIQが180以上であると報じた[3]。2019年1月、アメリカの外交専門誌『フォーリン・ポリシー』の2019年のグローバル思想家100人に選出された[5]。唐は独学[11]、非暴力[12]と個人主義的無政府主義[7]の支持者である。唐は、中華人民共和国と台湾は地理的には近くても正反対の価値観を持つとし、中国が社会信用システムやインターネットを民衆の監視および制御に利用しているのに対し、台湾はインターネットに政府を監督する役割を求める開かれた社会を築いているとして、台湾の民主主義を損なうフェイクニュースを防止する技術開発などに取り組んでいる[20][21]。
「デジタルのある世界では、誰もがメディアの一員 デジタルによって「人と人とのつながり」が変わっていくとしたら、どんな変化が起こるのでしょうか。まずは、「個人」の変化についてです。 世界にデジタルが登場してから起こった変化の一つに、「誰もが、自分の視点で世界に貢献できるようになった」ということがあります。 これがどういうことか、説明しますね。 メディアは何かを報道する時、その切り口によって受け手に「この出来事はあなたとこんな関係がありますよ」と伝えます。けれど、その共通認識が受け手との間にしっかり築けていないと、その報道がスルーされてしまうことだってあり得ます。 ですが、デジタルが普及した今では、たとえ SNSのフォロワー数が少なかったとしても、あなたの視点が誰かと共鳴を引き起こすことさえできれば、インターネット上で拡散されていきます。翻訳されて海外に届くこともあるでしょう。あなたの経験が、他の人から「確かにそうだ。これまで考えたことはなかったけど、このことは私とも関係がある!」と思ってもらうきっかけになります。誰もがメディアの一員になったということですね。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子
「もう一つ、デジタルの未来で大きく注目されているのが A I( Artificial Intelligence、人工知能)です。私は中学生の頃に A Iについて研究した結果を「電脳哲学家」というタイトルで台湾のコンクールに応募し、グランプリを獲ったことがあります。 1995年のことでした。私にとって A Iとはそれくらい前から関心事の一つでした。 「AIが私たちの仕事を奪い去ってしまうのでしょうか?」というのは、日本からも台湾からも、非常によく聞かれる質問です。そこで私がいつも答えているのは、私にとって A Iとは「 Assistive Intelligence(補助的知能)」であり、「理想の A Iはドラえもん」だということです。完全に人類に取って替わるものではありません。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
「 ただ、台湾は多様性に富んだ社会です。政府に認められただけでも 16の「先住民(台湾原住民族* 1)」がいますし、客家語や台湾語など、それぞれのエスニシティによってメインで使われている言語が異なります。今の台湾で主流となっている中国語(台湾華語)がネイティブまたは第一言語ではない人々は、決して少なくありません。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
「 A Iは学習能力を備えているので、たくさんのデータがたまればたまるほど精度が上がります。それは言い換えると、データがたまるまでに時間がかかるため、この A I翻訳のように、その間は人の手で補う必要があるということです。 たとえば A Iにとって、記者会見でいつも聞いている陳時中部長の話はデータもたまっており、比較的正確に字幕を書くことができますが、まだデータが少ないメディアの記者たちの話はよく間違えてしまいます。そこで、記者会見の後で改めて A Iに間違った箇所を教え、学習させる必要があります。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
「 これを私はどう感じているか? 私はよく、「イノベーションとは新しい創造によって生まれる(創新、是由創而新)」と言っています。これは、衝突があってこそ新しいものが生まれるという意味でもあります。 私たちが次々と新しいものを生み出すことができるのは、どの世代であっても、自分が経験したことがないものを見た時に皆が〝ちょっと試してみよう〟と思えるからですよね。この好奇心はとても重要で、それぞれの世代が社会の新しいやり方に好奇心を持つだけで、最終的にはいつも皆のことをカバーした方法を見つけることができます。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
「それはつまり、〝現実では人と人が知り合って協業するまでには時間がかかるのに対し、インターネット上では面識のない人々とでも共通の価値を見つけてともに実践することができる〟ということです。「協業すること」については、 9歳でプログラミングを学び始め、コラボレーションツールを開発してきましたから、これらは本当に長きにわたる私の専門だといってもよいでしょう。「価値観から相手を知る」という、私の好きな言葉があります。英語だと "I' d like to know you by your values, not by your types, classes or roles."ですね。新しく誰かと知り合う際、相手が心の中で大切にしていることを通して、相手の価値観を知る。性別や階級、役割などは環境とともに変わっていきますが、相手が何に対して貢献しているのかを大切にするという考えは、とても尊いと思います。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
「それに、二人のレズビアンが生物学的に子どもを持つことは、必ずしも不可能ではなくなるかもしれません。生殖医療はどんどん進歩していて、将来的にはどのような人間の皮膚細胞からでも、精子や卵子を作ることができるようになります。ですから、こうした心配は次第に必要なくなっていくでしょう。どのようなパートナーを持つ人であっても、子どもを持ちたいと思う人も、持ちたくないと思う人もいて、同性愛者だからといってその比率が多いとか少ないといったことはないのではないでしょうか。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
オードリー・タン『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう』。
8時間以上眠ると起きたときにクリエイティブな閃きが訪れるとのこと。分かる。自分も寝起きが一番良いアイデアが浮かぶ。
オードリー・タン氏の「まだ誰も見たことのない『未来』の話をしよう」を出張移動の機内で拝読。
価値観の崇高さに驚き、大きな刺激をくれた。そう、デジタルは人と人とを繋ぐもんだよな。デジタルだけじゃ何も生まれぬ。
“相手には私が見えていないものが見えているかもしれないし、相手の考えのほうが道理にかなっているかもしれない。私は、いつも自分が間違っているかもしれないという感覚を持ちながら話を聞いています。”(まだ誰も見たことのない「未来」の話をしようより)
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「また、誰のことも犠牲にしないような政治を目指すのであれば、まず「オープンガバメント」以外に方法はないといえるでしょう。 私が入閣した 2016年に自分のミッションの一つを「オープンガバメント」に設定したのは、当時地方政府が「オープンガバメント」を推進していたのを、全国規模でしようとしたにほかなりません。実際のところ、世界各国の「オープンガバメント」も同様で、皆最初は小さいエリアで実践していたものが徐々に都市レベルに広がり、最後に全国規模に拡大しているケースが多いのです。 その中でも、台湾は比較的速いスピードで「オープンガバメント」を全国規模に広げることに成功しています。成功の大きな理由の一つは、それまでに地方政府が「オープンガバメント」を推進する際、オンラインでのライブ配信やオンラインコミュニティの運営など、デジタルを見事に活用しており、皆がはっきりと効果を感じられていたからです。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著
「たとえるなら、オリンピック競技の馬術のように年齢を重ねても非常によい結果を残せるスポーツもあれば、卓球のように一定の年齢になるとコーチになるなど多くの人がキャリアチェンジをする種目もあるように、身体には独自のリズムがあり、それぞれに適した時間というものがあるのです。その時間が過ぎた後は、熱意や衝動に突き動かされるというより、純粋に楽しむために続けてもよいのではないでしょうか。 もちろん、囲碁のように歳を重ねれば重ねるほど経験値が上がるようなものもありますから、今の身体や心の状態に合わせて適したものを見つけていくことが、達成感を感じるための秘訣なのかもしれません。」
—『まだ誰も見たことのない「未来」の話をしよう (SB新書)』オードリー・タン, 近藤 弥生子著