ユーザーレビュー 物語 中東の歴史 オリエント五〇〇〇年の光芒 牟田口義郎 [盛衰の地にて]ペルシャ、イスラーム、オスマン等、数々の文明が栄枯盛衰を繰り返してきた「中東」。5000年に及ぶ長き歴史を、厳選したエピソードを基に解説していく作品です。著者は、朝日新聞の記者として中東特派員などを担当し、中東報道者の会会長も務められた牟田口義郎。 一章ごとにテーマが決められてお...続きを読むり、そのテーマに沿った形で重要な出来事や人物を説明してくれるため、(次々と現れるカタカナの地名や人名に耐えられれば……)中東に興味のない方でも読み進めることができるかと。特に乳香と没薬のエピソードは興味深く読ませてもらいました。 筆者が意図したことではないと思いますが、「(あくまでその部外者である現代の日本人が)中東やイスラームの歴史にシンパシーを覚えながら世界史を読むとどうなるか」というのも本書を通して大まかに知ることができるかと。言葉の端々に著者の考える歴史的善悪の評価が散りばめられていて、視座の一つとして非常に参考になりました。 ~十五、十六世紀において、西ヨーロッパとイスラーム世界の力関係はまず互角だったが、十七世紀以降変調を来たし、西ヨーロッパの絶対的優位の時代が始まる。~ 中公新書の物語シリーズは重宝している気がする☆5つ Posted by ブクログ 物語 中東の歴史 オリエント五〇〇〇年の光芒 牟田口義郎 物語形式なので読みやすかった。 中東ってどんな地域なの?ということを歴史からざっくりと知りたい人にはお勧めです。 Posted by ブクログ 物語 中東の歴史 オリエント五〇〇〇年の光芒 牟田口義郎 中東におけるエピソードをかいつまんで物語風にまとめた歴史書的な本。カーディシーヤの合戦,中東から見た十字軍,バイバルスとマムルーク朝あたり,本書で重点的に説明されている。 Posted by ブクログ 物語 中東の歴史 オリエント五〇〇〇年の光芒 牟田口義郎 こちらは先日の「中東イスラーム民族史」と違って、読んで楽しく勉強になった本。 古代から現代までの中東の歴史の中から、主要な人物や出来事をピックアップし、物語風に書いた本。 紀伝体をかみくだいて現在風にアレンジしたものというか。 それでも背景となる知識に疎いため、Googleマップや世界史の歴史地...続きを読む図を参考に読んだのだが、そうさせるだけの面白さを持った本。入門編としてはなかなかの良書です。 古代から現代までといっても、1980年のエジプトのサダト大統領の時代で終わっているので、もうちょっと最近まで書いてくれたらなあと思ってWikiで著者を調べたら、2011年に87歳で亡くなっておられた。残念。 Posted by ブクログ 物語 中東の歴史 オリエント五〇〇〇年の光芒 牟田口義郎 タイトルの通り、古代から現代までの中東の歴史をところどころ掻い摘んで主観的に語られています。作者の解釈がやや強引だったりいささか脚色がなされていたりしますが、語り口はテンポがよく面白いです。 Posted by ブクログ 牟田口義郎のレビューをもっと見る