小山靖憲の作品一覧
「小山靖憲」の「熊野古道」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「小山靖憲」の「熊野古道」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
この本を購入したきっかけは、ここ数年で熊野古道関係各ルートを走破してやろう、という野望のためである。といっても、この本はいわゆるガイド本ではない。そのため、ルートでのコースタイム、休憩ポイント等の情報はない。ただ、各ルートの古道本来の道がどこか、といった歴史的記述は豊富である。あくまで学究的に熊野を攻めたい人向けの本である。おもしろかったのは、藤原定家らが、土砂降りの中を大雲取り越えした話とか、そこまでして熊野へ集う執念とか、後白河上皇など実に34回を数える熊野詣のエキスパートであり、ほぼ1年に1回の頻回の熊野詣である。回数を重ねるほど功徳を積む功績があった、という考えによるらしい。私的には障
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ゆたかな自然に懐深く抱かれた聖地、熊野。
「蟻の熊野詣」という言葉に象徴されるとおり、人々は何かに引きつけられるように苦しい巡礼の旅を続けた。
中世の記録を読みながら、上皇の御幸や一般庶民の参詣のようす、さらに熊野信仰の本質と王子社成立の謎などにせまり、長年の踏査経験をもとに、日本随一の古道の魅力を語り尽くす。
[ 目次 ]
序 熊野とはどういうところか
1 熊野詣の中世史(山林修行の地として―永興禅師そして宇多・花山法皇;院政期の大流行―上皇・女院そして貴族たち ほか)
2 参詣の作法と組織(熊野信仰とは何か―参詣の目的;道中の案内と宿泊―先達と御師 ほか)
3 熊野古道を歩