ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
3pt
ゆたかな自然に懐深く抱かれた聖地、熊野。「蟻の熊野参り」という言葉どおり、人々は何かに引きつけられるように苦しい巡礼の旅を続けた。中世の記録から、上皇の御幸や一般庶民の参詣のようす、さらに熊野信仰の本質、王子社成立の謎等にせまり、長年の踏査経験をふまえて、この日本随一の古道の魅力を語り尽くす。
ブラウザ試し読み
アプリ試し読みはこちら
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
Posted by ブクログ
この本を購入したきっかけは、ここ数年で熊野古道関係各ルートを走破してやろう、という野望のためである。といっても、この本はいわゆるガイド本ではない。そのため、ルートでのコースタイム、休憩ポイント等の情報はない。ただ、各ルートの古道本来の道がどこか、といった歴史的記述は豊富である。あくまで学究的に熊野を...続きを読む攻めたい人向けの本である。おもしろかったのは、藤原定家らが、土砂降りの中を大雲取り越えした話とか、そこまでして熊野へ集う執念とか、後白河上皇など実に34回を数える熊野詣のエキスパートであり、ほぼ1年に1回の頻回の熊野詣である。回数を重ねるほど功徳を積む功績があった、という考えによるらしい。私的には障害者の参詣と説教節「をぐり」の話がおもしろかった。これは、熊野三山は障害者を嫌わず、むしろその障害を取り除く機能をはたすところ、と考えられていた、とある。をぐりとは、小栗判官の物語のことである。詳細は割愛するが、この人のゆかりの地、湯の峰温泉に行って来たばかりなので、感慨深かった。特に説教節の中の土車の綱を一引くと、それは千人の僧侶による供養に相当し、二引きすると、一万人の僧侶の供養に相当する、とある。こうして盲目の障害者らも熊野に運ばれてきたようだ。私はこの来る者拒まずの熊野がますます好きになった。
熊野古道の歴史と現在の状況を、一冊で学べる。 この本で熊野古道を歩きたくなった人は、別途最新のルートガイドを読んでください。
物見遊山込みの聖地巡礼は、世界的には珍しいそうな。 小辺路と大峯奥駈道をゆっくり歩きたくなりました。
[ 内容 ] ゆたかな自然に懐深く抱かれた聖地、熊野。 「蟻の熊野詣」という言葉に象徴されるとおり、人々は何かに引きつけられるように苦しい巡礼の旅を続けた。 中世の記録を読みながら、上皇の御幸や一般庶民の参詣のようす、さらに熊野信仰の本質と王子社成立の謎などにせまり、長年の踏査経験をもとに、日本随一...続きを読むの古道の魅力を語り尽くす。 [ 目次 ] 序 熊野とはどういうところか 1 熊野詣の中世史(山林修行の地として―永興禅師そして宇多・花山法皇;院政期の大流行―上皇・女院そして貴族たち ほか) 2 参詣の作法と組織(熊野信仰とは何か―参詣の目的;道中の案内と宿泊―先達と御師 ほか) 3 熊野古道を歩く(参詣道の現況と歩き方;紀伊路―中世の公式ルート(1) ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
熊野古道のすべてを実際に歩いてみたくなったが、時間的、金銭的に無理。 大峯奥駈道の紹介を通じて、さらに修験道について調査を開始。
この本で熊野古道を知ることが出来ました。遠い昔に同じ道を辿る貴族たちのことを考えながら、参拝するのも面白いかもしれません。 「熊野は現世利益の浄土というべきで、これは熊野にかぎらず、平安時代の浄土教そのものの実態であったといえるのではないか。」
レビューをもっと見る
新刊やセール情報をお知らせします。
熊野古道
新刊情報をお知らせします。
小山靖憲
フォロー機能について
「岩波新書」の最新刊一覧へ
「雑学・エンタメ」無料一覧へ
「雑学・エンタメ」ランキングの一覧へ
一覧 >>
▲熊野古道 ページトップヘ