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  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~
    4.5
    1巻902円 (税込)
    戦後の日本は脅威の経済復興を遂げ、終戦からたった11年で、政府の経済白書が「もはや戦後ではない」と宣言した。ところが、バブルが崩壊した後の長期不況は「失われた20年」だ。日本経済は敗戦から11年で立ち直ったのに、バブル崩壊では20年経っても立ち直ることができなかった――。80年代、あれほど元気だった日本経済はなぜ「失われた20年」に陥ったのか?現代史の転換点を臨場感満載に描く。

ユーザーレビュー

  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    プラザ合意以後の日本の経済状況を知る上での良著だった。
    プラザ合意前→貿易摩擦で日本が不当に輸出で利益を得ている、円安を誘導しているとアメリカかから批判されることとなった
    プラザ合意時点→国際協調で無条件降伏の受け入れ。
    プラザ合意後→円高で一時不況になるも、円高によるメリットとブラックマンデーの影響で金融緩和を行った結果、安く仕入れることができて、円高なのに海外でものも売れる状況となった。しかし、一方で融資先の焦付きで相次ぐ銀行の倒産と改編につながらバブルは幕を閉じる。

    0
    2025年11月09日
  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

    Posted by ブクログ

    兎にも角にも圧倒的に分かりやすい。この分かりやすさは本当にすごい。著者の経験、力量が唸る良書。
    経済に全く興味がない人間であっても、本書を読めばプラザ合意からバブル崩壊後の日本経済の流れを順を追って理解できる。
    執筆当時では「失われた20年」だった日本経済が今では立派に「失われた30年」へと成長したね(涙)。

    0
    2025年11月07日
  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

    Posted by ブクログ

    消費増税を皮切りに現代経済を調べて行く中で見つけた一冊。30年前のプラザ合意からの円高、ブラックマンデーを発端とした日本国内の金融緩和からバブルが起きたと言う流れが細かく書いてある。国際協調に対する日本と先進諸国との認識違いから煮湯を飲まされた日本人としてのお人好し性格も相まって、プラザ合意は結果無条件降伏となってしまった。アベノミクスによってボロボロになっていた日本経済は何とか取り戻したが、円高で工場を海外に移し空洞化した日本経済、個人消費は簡単には戻らないと言うのもなるほどと感じた。長いデフレにより、明日は今日より良くなると言う思いを国民が持てないことが1番の問題であると最後にあったが、3

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    2019年12月29日
  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

    Posted by ブクログ

    バブル発生とその原因は一体何だったのか。

    経済学上のからくりとか、そういうことではなく、
    発端とされる“プラザ合意”から時系列的に今日に至るまで、
    何が生じてきているのかが、とてもわかりやすくまとめられている。

    もっとも、“無条件降伏”というのは、違うようにも思えるし、
    それを書名に付すだけでミスリードしているようにも思えなくないが・・・

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    2018年01月31日
  • 1985年の無条件降伏~プラザ合意とバブル~

    Posted by ブクログ

    良くまとめられた内容です。
    出版された2018年からその後を2024年に振り返ると、著者が取り上げなかった部分、内需がその後も国民の“大多数”には好影響とはならず、円安による既存大企業による「好景気」が株価に反映して、株を買って収入を得る「不労所得」層や大企業中心の正規雇用層などへの限定した所得拡大だけが行なわれ階層格差の顕著化が進みました。
    この部分を経済の主流と見て論じるのか、アベノミクス第三の矢を既存企業が放つ事ができずに一部階層だけへの所得配分だけで済ませて、構造改革などされていないではないかと、埋もれている多数の国民層への大企業中心ではない内需拡大政策を望むのかで話は違ってくるのです

    0
    2024年01月25日

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