情報としてのインプットメインの本だが、他のビジネスにも転換できる考え方もある。
・情報
建築現場では、従来アウトソーシングを繰り返し、専門業者に作業をさせることで一つの物件が出来上がる。設計・基礎・足場・型枠・鉄筋・大工・アフターメンテなどすべての工程を別会社へ委託している。一般的な建築会社は、営
...続きを読む業と施工管理を行うだけ。それはスピード・コスト的にもアウトソーシングが勝っているためである。
大企業も中小企業も同じビジネスモデルで競合している。重層下請け構造には、ひずみが生じやすい。お互いに協力関係にあるとはいえ、外注費用など利益が相反するためである。
効率重視のプレカット材などを使うことで、建築現場のスキルが低下している。また、後継者不足の問題も深刻である。
・考え方
設計から建築まで全ての工程を自社で請け負うことで、コストは割り高になるが、行き届いたサービスとアフターフォローまで行うことができる。
また、従業員の士気も高く維持でき、プライドを持って仕事に取り組むことができる。