大原瞠の作品一覧
「大原瞠」の「公務員試験のカラクリ」「住みたいまちランキングの罠」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで201万冊以上配信中!
「大原瞠」の「公務員試験のカラクリ」「住みたいまちランキングの罠」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
ビジネス・実用
ビジネス・実用
Posted by ブクログ
面白かった。民間の就活に比べ独特である公務員試験について、何故そうなったのか理由から考えてみようという本。筆者は公務員試験の受験指導を行っているだけあって、試験や面接の説明は的確だし、批判で終わらせることもない。
以下、同意した部分を引用する。
P36
そもそも公務員の仕事のなかには「ときにはやりがいがないかもしれないけれど、どこかで誰かが、まじめにやらないといけない仕事」が相当含まれている。そして、辞令一本で、やれと言われた仕事にはNOは言えず、淡々とこなすしかない。
実際、幅広い異動をどう思うかについて現役公務員の声を拾ってみると、自分の希望は通らないし専門性も身につかないため、何でも屋、便利屋になってしまっているという否定的な声が強い。これでは、よほど柔軟性があり好奇心の強い人でない限り、国民生活に役立っているという実感を含めて、公務員の仕事そのものに魅力を感じろといわれても簡単ではないだろう。
「地元優先」と「能力優先」という二つの考え方が面白い。極端な話、地元愛溢れるバカを採るのか、縁もゆかりもない優秀な人を採るのか、ということ。働く人なんだから、どう見ても後者を採るべきだと思うけど。
資格スクールの講師も悩むことはないと思う。講師の仕事は、希望者を公務員試験に受かるよう指導すること。付け焼き刃の非コミュが受かったら、見抜けなかった国・自治体のせい。大学だってお稽古だって「あなたには向いていないからやめなさい」ということはないだろう。国民・市民のために働く公僕だと考えると優秀な人の方がいいけど。うーん、納税者の一人として苦悩するってこと?受験生本人のためならいいけれど、自身のためなら、社会人として筋が違うんじゃないかなぁ。
公務員試験が広範囲に勉強させる理由が分かった。常に法律・条例に則った仕事をするものだから、法律的な知識はまず欲しい。仕事内容も、一点集中ではなく限られた時間・予算の中でこなしていくという感じだから、効率の良さも必要だ。そして何より、尖った人材を欲していないのが民間と違うのかも。上記引用にあるように、主な公務員の仕事って決められたことを決められた通りにこなすことだと思うの。内閣なり議会なりが法律・条例を定め、具体的な作業は手足となる公務員が動く(と思うんだけど)。
民間の就活と公務員試験の断絶は大いに感じる。優秀な学生がやる気と期待をもって働ける職場にして欲しい。国の中枢を支える仕事を避けられる、魅力がないと思われたら、その国は終わりだと思う。
Posted by ブクログ
公務員試験評論家による公務員試験の書。
今の中学生や高校生に人気の職種と言えば、公務員である。これは周りの大人の影響なのだろうか。公務員の何が良いのか、どうやったらなれるのかを知っておこうと読んでみた本。個人的な意見が多いのだが、話が具体的で非常に分かりやすく読みやすかった。
公務員を目指す大学生の中には公務員になる覚悟や、なってからやりたいこと、志がない者も多いとのこと。公に務めるというはどういうことなのかを教えるところが無いと。なぜ大学生が安易に公務員を目指してしまうのかというと、公務員が安定しているというイメージと大学の戦略があるとのこと。今時、大学も生徒募集に必死である。そのアピールとして有効なのが就職先のアピール。中でも公務員の合格実績というのは重宝するようで、各大学がこぞって公務員試験対策を実施しているという。確かに公務員であれば、人生も安泰で親も安心というところだろうか。
公務員受験者は国家公務員から始まって、地方へ。それも地縁のない役所にも試験を受けにいくという。何がしたいのか。。。とにかく公務員になりたいだけの人が大勢いるのが実情らしい。
いわゆるコネ合格などにも言及し、さらに公務員試験改革も提言している。非常に中身のある内容だった。