サクマメイの作品一覧

「サクマメイ」の「日曜日の王国」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 日曜日の王国
    4.0
    1巻1,300円 (税込)
    小学五年生の秋、なぜか学校へ行けなくなった繭。ある日、電柱や塀に描かれた矢印をたどって行くと、〈日曜日舎〉にたどり着いた。ここは、日曜日にしか生きられない人々の集まるスケッチクラブ。猫と一緒のおばあさんや、羽の音を立ててやってくる少年、しゃべる陶器の人形たちが集う。動く剥製の狐もいるし、時間の狂った柱時計もある。ちぐはぐな空間だ。この店の奥には、スケッチルームがあり、彼らはここで「自分を通して見た世界」を絵にする。繭はこの〈日曜日舎〉に通うことにし、しだいに生きるすべを見つけていく……。 【目次】〈第1日曜日〉矢じるしをたどると/日曜日だけのスケッチクラブ/暗い暗い夜 〈第2日曜日〉スケッチがはじまる/川とおしゃべり/忘れ物、それから名前 〈第3日曜日〉雨がくる/繭のパレット/水の絵の具 〈第4日曜日〉悪天候スケッチ/時計の狂い 〈最終日曜日〉琥珀の蝶/星夜の作品展/羽化

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ユーザーレビュー

  • 日曜日の王国

    Posted by ブクログ

    学校に行けなくなった繭が、日曜日だけ開いているスケッチクラブの仲間と出会い、自分の道を見つけ出す物語。
    学校に行かなくちゃ、お母さんを元気にしてあげなくちゃ、笑わなくちゃ…わかっているけど、何も言えない、一歩も動けない。そんな繭の苦しい気持ちがよくわかる。
    スケッチクラブの仲間と出会い、少しずつ元気になっていく繭の様子に、
    自分の大切なものを見つけることは、そのためなら何でも頑張るぞ!という勇気と元気を与えてくれるんだなぁと思いました。
    高学年向け
    215ページ
    読み終わるのに1時間

    0
    2019年10月14日
  • 日曜日の王国

    Posted by ブクログ

    19:学校に行けなくなってしまった主人公が不思議な場所に誘われ、そこでの経験によって一歩を踏み出すことが出来る……と書けばありきたりなのだけど、王道のストーリーを彩るちょっとした描写がふくよかで鮮やかで、物語に厚みと説得力を持たせているように感じました。
    誰だって、いつだって、生きることは不安で「慣れる」なんてことはない。それでも「好き」の火を絶やさずに。

    0
    2019年04月03日
  • 日曜日の王国

    Posted by ブクログ

    ある日、家の近所に見慣れない矢印を見つけた繭。矢印をたどっていくと、そこは日曜日だけの不思議なアトリエだった。そこに集まってくる不思議な仲間たちと繭は一緒に絵を書く。大人であれば、途中でこの読物の構造に気がつくと思うけれど、それをさしひいてもよい話だと思う。
    学校に行けない繭が最後、自分自身の気持ちを両親に打ち明けられるようになるのも成長である。
    日向理恵子さんの児童書は、ファンタジーと温かさと現実がほどよくまざっていて大人の心も打つ。

    0
    2018年07月06日

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