サクマメイのレビュー一覧

  • 日曜日の王国

    Posted by ブクログ

    学校に行けなくなった繭が、日曜日だけ開いているスケッチクラブの仲間と出会い、自分の道を見つけ出す物語。
    学校に行かなくちゃ、お母さんを元気にしてあげなくちゃ、笑わなくちゃ…わかっているけど、何も言えない、一歩も動けない。そんな繭の苦しい気持ちがよくわかる。
    スケッチクラブの仲間と出会い、少しずつ元気になっていく繭の様子に、
    自分の大切なものを見つけることは、そのためなら何でも頑張るぞ!という勇気と元気を与えてくれるんだなぁと思いました。
    高学年向け
    215ページ
    読み終わるのに1時間

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    2019年10月14日
  • 日曜日の王国

    Posted by ブクログ

    19:学校に行けなくなってしまった主人公が不思議な場所に誘われ、そこでの経験によって一歩を踏み出すことが出来る……と書けばありきたりなのだけど、王道のストーリーを彩るちょっとした描写がふくよかで鮮やかで、物語に厚みと説得力を持たせているように感じました。
    誰だって、いつだって、生きることは不安で「慣れる」なんてことはない。それでも「好き」の火を絶やさずに。

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    2019年04月03日
  • 日曜日の王国

    Posted by ブクログ

    ある日、家の近所に見慣れない矢印を見つけた繭。矢印をたどっていくと、そこは日曜日だけの不思議なアトリエだった。そこに集まってくる不思議な仲間たちと繭は一緒に絵を書く。大人であれば、途中でこの読物の構造に気がつくと思うけれど、それをさしひいてもよい話だと思う。
    学校に行けない繭が最後、自分自身の気持ちを両親に打ち明けられるようになるのも成長である。
    日向理恵子さんの児童書は、ファンタジーと温かさと現実がほどよくまざっていて大人の心も打つ。

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    2018年07月06日