米・中・日の3カ国の刑法を比較して、日本の刑法はどんなものなのか…と論じている本。
著者は中国の刑法学者
日本の刑罰が重すぎる(or軽すぎる)からけしからん!と突っ走ったものではなく、淡々と比較されている。
*まず、そもそも犯罪・刑法とは何か。
「人を殺すこと」→そりゃ犯罪でしょ?
じゃ
...続きを読むあ銃をもつことは?→日本では犯罪だけどアメリカでは合法である。
同じ行為でも評価によって犯罪か否か変わる!
*日本の刑罰が重いのか軽いのか?
一番印象的だった内容↓
「石鹸を盗んだ中国人が窃盗罪になり、中国人が差別だ!と騒いだ」事件があったそうな。
そこで「中国人はけしからん」と怒るのは短絡的である。
中国の刑法では、石鹸を盗んだくらいでは犯罪にならないのだ。
犯罪となる行為の範囲は狭いが、そのかわり刑罰は重いこと。
これに対して、日本において犯罪の範囲は広いが、刑罰はさほど重くない。
ちなみにアメリカは二分化するらしい。
*各国の刑法の違いはどこからくるのか、ということも興味深かった!
法律って比べてみるのもすごく面白いねー。
国によって背景も違うし。
法学を勉強していて、立法趣旨を知るとやっぱりすごく楽しい!