途中から読み進めるのがつらくなった。
もちろんどうなるか結末は分かっているが、そこに近づいていくのがたまらなく怖くなってくる。
本で読んでいるだけでこれなのに、当時の奈緒さんや清水健さんの心境を思うと、本当に怖かったんだろうなと思う。
奈緒さんのいつも笑顔で「大丈夫」と言っている様子には心の底
...続きを読むから感服する。
その上で周りに気をつかうし、ご主人の清水健さんを想う気持ちも忘れていない。
こんなひと、いる?こんな素敵なひとが。
そして、清水健さんの献身的な様子。ニュースキャスターとしての自分と両立しながら、奈緒さんを助けるためにこちらも命懸けだった。
おそらく本で語られている数倍、読者の想像をはるかに超えるほど尽力されていたのだと思う。
おふたりの夫婦愛も素晴らしかった。
清水健さんはピリオドを打つつもりはないと本書で語られていた。
今も清水健さんと奈緒さん、そしておふたりの最愛の息子さんの物語は続いているのだと思うと、どうか幸せになってほしいと祈らずにはいられない。