藤井建司の作品一覧

「藤井建司」の「ある意味、」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?
    4.3
    1~3巻539円 (税込)
    異色のエンターテインメント家族小説! 比良山家は、文也が大学二年生のときから三年間引きこもり、妹の結美が、中学でイジメにあってからグレてしまった19歳。母親の智恵子は、文也が引きこもってしまってからアルコール依存症になり、会社員である父親の浩三は、影の薄い存在だったが最近家に帰っていない、という「崩壊家族」だった。  そこに、父親が借りた借金の返済を求め、ヤクザの岩田がやってくる。岩田は家に居座ると宣言し、やりたい放題を行う。父親探しを命じられ、文也は否応なしに外に出る。妹や母親も、岩田の強引な指図に従ううちに、だんだんとフツーになっていき、いつしか岩田を中心に団欒らしきものが生まれていた。  そして、浩三はこれまで大きな悩みを抱えて生きてきたことが明らかになる。父親の居場所を聞いた文也と結美は、彼の元を訪ねていくのだった。意表を突く展開、ブラックなユーモア、異色の家族小説。  第9回小学館文庫小説賞優秀賞受賞作。

ユーザーレビュー

  • ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?

    Posted by ブクログ

    異色のエンターテイメント家族小説ってことだけど、まさにそんな感じ。すごく読みやすいけど、けっこう深い。

    0
    2010年12月18日
  • ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?

    QM

    購入済み

    ちょっとだめなおっさんの話かと思いきや序盤からゴリゴリの正統派(?)ヤクザが出てきて暴力的なシーンも。そんなにボコボコにされてるのによくまだ生きてるなというほどの描写。結構救いようのない感じの家族だったのに、岩田に引っかき回されて文也が父を探しに行くことで徐々に家の中にも平穏が戻ってきているのが上手くいきすぎな気もするけど、父が家を出て勝手に好きなようにやっていたことで「停滞していた家族も動き始めた」、そんな終わり方はよかった。

    0
    2024年10月26日
  • ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?

    Posted by ブクログ

    岩田シリーズ第一弾。最高です。そもそも無理な設定やろと思わせて、気がつくとその設定にはまってしまう。

    0
    2012年11月03日
  • ある意味、少しだけ上を向いて歩こう

    Posted by ブクログ

    岩田の職業(といっていいのか?)は借金の取り立てなのだから、関係してくる人間がちゃんとしているわけもないのだが、それにしても毎回飽きもせずに困ったチャンな人たちが登場してくる。
    みな、決して社会の枠からはみ出しているわけではないのだが、頑固だったり意固地だったり融通がきかなかったり怠惰だったり小狡いところがあったりして、なんとなく関係がギクシャクしている。でも自分たちではそれをどうしても改善できなくてくすぶっているところへ、岩田が乱入してくるわけだ。
    岩田は決して正義ではないし、まっとうでもない。それなのにときどきふいにまともなことも言ったりするから、そのギャップに驚いて、ふと自分を振り返るこ

    0
    2011年10月10日
  • ある意味、ホームレスみたいなものですが、なにか?

    Posted by ブクログ

    重い読み物かと思ったが、読みやすくすらすら読めた。といって軽い読みものというわけでもない。

    精神的ショックが原因で引きこもりになった大学生の家庭はほぼ崩壊。
    アル中の母親、街の不良達と付き合う妹、借金をつくって逃げた影の薄い父親。そんな家庭に借金の取立てにやってきたやくざが住み込む事に。

    個人主義とか個性重視等の言葉を盾に世の中に横行したりする自己中心的な行動。自分を貫く事も大事だけど、忘れてはいけない事があるだろう!その上で自分の好きに生きることが一番だ!なんて事を、訳知り顔で感じたおれ。

    0
    2011年03月09日

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