ドラマのように著者の半生を垣間見れた。在日三世から帰化した方だけど、私だって何代かさかのぼればすぐに日本列島以外の血と合流すると思うよ。
それはともかく、読んでて、志のある方はいいなぁ、そういう人と関われるのもいいなぁ、なんて思った。
働くということは、「人や社会の役に立つこと」という著者の考え
...続きを読む、それを純粋に追っていけるのはすごいと思った。というか、だからこそ、いい会社になったんだろうなぁ。
「過去は変えられないというが、捉え方を変えれば、過去そのものも違う色彩に彩ることが可能ではないだろうか。
つらい過去があっても、過去の経験があればこそ今の自分もあると思える。ならば、嫌な経験も自分の中で昇華することができるし、そうすることで過去にとらわれないで、前向きな生き方ができる。」(p208)
病気、差別、いじめ、さまざまなことを経験して生きてきた著者だからこその、重みのある言葉だな。