作品一覧

  • アクロイドを殺したのは誰か

    アクロイドを殺したのは誰か

    小説・文芸

    4.0
    1巻1,650円 (税込)
    「困った。もう、■■■■■■が真犯人としか思えない」 青崎有吾(ミステリ作家、『地雷グリコ』) 「テクストを読者の方へ開く思い切りのよさにおいて、バイヤールを凌ぐ批評家はいない」 郷原佳以(東京大学教授、本書解説より) 犯人の意外性によってミステリ史に燦然と輝くアガサ・クリスティー『アクロイド殺し』。だが名探偵の推理は正しいのか? 見過ごされてきた証言や二重の意味をもつ言葉、読者を惑わせる仕掛けをつぶさに検証。そこから導かれるのは、まさかの真犯人だった! 先入観を捨て再読すると、新たな物語が出現する。 『読んでない本について堂々と語る』著者ピエール・バイヤールが、読むことの創造性を鮮やかに示す文学批評。 目次 登場人物 序  A 捜 査  第Ⅰ章 殺 人  第Ⅱ章 捜 査  第Ⅲ章 ヴァン・ダインの法則  第Ⅳ章 黙っているのも嘘のうち  B 反捜査  第Ⅰ章 終りなき夜  第Ⅱ章 嘘つきのパラドックス  第Ⅲ章 ここが変だ  第Ⅳ章 理想的な殺人犯  C 妄 想  第Ⅰ章 道の交わるところ  第Ⅱ章 妄想とは何か  第Ⅲ章 妄想と理論  第Ⅳ章 妄想と批評 D 真 実  第Ⅰ章 カーテン  第Ⅱ章 真 実  第Ⅲ章 真実のみを  第Ⅳ章 そしてすべての真実を  訳者あとがき  文庫版あとがき  解説/郷原佳以

ユーザーレビュー

  • アクロイドを殺したのは誰か

    Posted by ブクログ

    アガサ・クリスティの名作「アクロイド殺し」を読み解き、あの結末とは異なる別の解決を提示するという文芸評論でありつつメタ・ミステリとも読める評論。
    創造的読書とでもいうべきだろうか、著者の意図を越えてテキストから新たな解釈を読み解いていくというエキサイティングな内容。方向性は少し違うかもしれないが竹内康浩「謎ときエドガー・アラン・ポー」と同じ知的興奮を感じる。

    0
    2026年10月11日
  • アクロイドを殺したのは誰か

    Posted by ブクログ

    恐らく世界で一番有名なトリックと思われるアクロイド殺しの犯人について、文学と心理学の観点から再度考察してみるという作品。こうした作品の割に読みやすく、なかなか楽しめた。
    文学や心理学に興味がある人なら、ぜひお勧めしたい。

    0
    2026年10月04日
  • アクロイドを殺したのは誰か

    Posted by ブクログ

    ポアロは妄想に囚われているって言われてて面白かった。ただ単にアクロイド殺しの粗を探す内容ではなく、テクストの読み方の自由さを示すために、アクロイド殺しを使っている。

    クリスティ作品を始め、多くの推理小説における手がかりは多義性を持ち、読者による解釈を待っているものだ。またアクロイド殺しでは語らないという方法での隠蔽も行われる。こうなると、究極的にはテクストは読者の数だけ存在する。

    そして著者は、無数の主観的解釈をフロイトの精神分析における妄想と関係づけ、ポアロを妄想に囚われ、誤った推理をする人物と指弾する。

    一方、著者は一義的な解釈の不可能性を論じながら、唯一の真相として真犯人を指摘する。結局著者もポアロと同様に妄想に囚われた読み手の1人でしかなく、そして文学の受容はそれでいいのだ、というメッセージだと思った。

    0
    2026年09月12日
  • アクロイドを殺したのは誰か

    Posted by ブクログ

    アクロイド殺しを読み直してから読みました。
    初めはこじつけ論かなぁと読んでいましたが、読み終わると「真犯人」がやったとしか思えない。
    関係するアガサ・クリスティーの作品についても触れてるのでその辺りの作品を読んでいるとより楽しめると思います。

    0
    2026年09月22日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET