御輿哲也の作品一覧

「御輿哲也」の「灯台へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

配信予定・最新刊

作品一覧

  • 灯台へ
    NEW

    小説・文芸

    4.1
    1巻1,221円 (税込)
    スコットランドの孤島の別荘.哲学者ラムジー氏の妻と末息子は,闇夜に神秘的に明滅する灯台への旅を夢に描き,若い女性画家はそんな母子の姿をキャンバスに捉えようとするのだが――第1次大戦を背景に,微妙な意識の交錯と澄明なリリシズムを湛えた文体によって繊細に織り上げられた,去りゆく時代への清冽なレクイエム.

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 灯台へ
    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    非常に独特の文体で、使っている言葉や世界観が難しいわけではないのに難しく、何度も戻って読み返す必要があった。視点が非常に流動的で、誰視点での文章なのかを見失いやすい。しかし感情の表現が非常に繊細かつ美しく読んでいて飽きない。
    事前知識をあまり入れずに読んだので、第一部の時点ではどういった物語なのか掴めず、第二部に入った瞬間に急に物語が一転し驚いた。
    ドラマティックな出来事は作中のシーンでは描かれず、物語のプロローグとエピローグだけを切り出したような作品だ。そうすることで平坦でありながらも衝撃的であり、静かで落ち着いた作風でありながらも飽きさせない名作だった。

    0
    2026年02月10日
  • 灯台へ
    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    灯台のそばの屋敷と、そこに滞在する人々の物語。ラムジー夫妻の関係性は陰影に富み、非現実的ながら極めてリアル(こういう夫婦、どこかにはいそう)。ほかの登場人物も違う時代のイギリス人なのになんだか知り合いのような気がしてくる。美しいものをどこか醜悪に、なんでもないものを美しく描き出す、本筋とは関係ない描写も見どころ。読み終わるのが悲しく感じた。

    0
    2024年10月06日
  • 灯台へ
    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    第一次世界大戦というそれまでの歴史に類を見ない惨劇が世に暗い闇を落とし、そのことが当時の人々の中に道徳的な葛藤や、生きることへの哲学的な思索を促したであろうことは想像にかたくない。そうした闇のような世界の中で「灯台へ」というタイトルはとてもシンボリックであり、実際darknessとlightningは本書に繰り返し用いられるフレーズで、作品の重要なテーマのひとつとなっている。
    本来、人が人のことを理解することは容易な作業ではなく、どこまでいっても推測の域を出ないものである。それは例えると、自己と他者の間には常に暗闇があるようなもので、とくにここでは、戦争という時代背景がその闇をさらに深くしてい

    0
    2023年09月02日
  • 灯台へ
    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    こんなに長いのに、一日の物語。
    風景描写がただただ美しく、よく知らないまま思い浮かべていた風景と、読後に調べてみた時に見たスカイ島の風景がそこそこ合致していて慄きました。
    文章だけでこれだけ伝えられるってすごい。

    0
    2023年05月17日
  • 灯台へ
    小説・文芸

    Posted by ブクログ

    「明日、灯台へいく」その約束をした家族が崩壊し、その約束で再度集まるような物語。
    3部構成の1冊。同じ感情を持たずとも一緒にいる家族。そこからの崩壊と最後の描きが強烈。すべてを理解できてはいないけれど、ラストの風景、ヤヴァイ、泣く。

    0
    2023年01月28日

新規会員限定 70%OFFクーポン 今すぐGET