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  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈上〉

    掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群

    小説・文芸

    4.0
    1~2巻1,760円 (税込)
    地下鉄の廃駅構内で発見された凄惨な焼死体。容疑者は、十年前の連続殺人事件に関わった男だった―― 中国本格社会派ミステリ界の雄・呼延雲、待望の初邦訳!   北京の西郊で女性を狙った連続殺人事件が発生。警察も手をこまねくなか、学生だった呼延雲の推理により周立平という高校生が容疑者として浮上する。しかし呼延雲の友人で警官大学に在籍の林香茗が彼を庇ったため、1件の罪にしか問われなかった。事件から10年後、掃鼠嶺という廃駅付近で四体の焼死体が見つかる。容疑者として名前があがったのが、すでに出所していた周立平だった。一度逃した「連続殺人鬼」との再会に、警察は立件に執念を燃やし、ついには逮捕にこぎつけた。しかし事件は、呼延雲と周立平に恨みを抱く元刑事の李志勇らの調べによって、思わぬ方向に転がっていく。 【中国の大手レビューサイト豆瓣 2020年度「推理・懸疑」部門第2位】 ○ ときわ書房・宇田川/ なすべきことを見失った警察の捜査に対する、名探偵の痛烈なカウンターが導き出す真相のやるせなさ! ラストシーン、読者の誰もがこの忘れがたき犯人に、登場人物のひとりと同じ言葉を掛けたくなるはずだ。

ユーザーレビュー

  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈上〉

    Posted by ブクログ

    華文ミステリー。この作者は初めてだが、今迄読んだ華文ミステリーのとは少し違ってたように思った。証拠を見逃さない細かい描写はリンカーンライムの様だし、、後半が楽しみ。

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    2026年09月07日
  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈上〉

    Posted by ブクログ

    呼延雲『掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群 上』二見文庫。

    久し振りに読む二見文庫。しかも華文ミステリーである。

    著者と同じ名前の探偵、呼延雲が活躍する『呼延雲シリーズ』の第8作目であるらしい。シリーズは既に10作となり、中国では異例のロングシリーズになっているようだ。タイトルが変わっているのだが、掃鼠嶺とは一般人に利用されること無く廃駅となった地下鉄の駅名だった。そして、掃鼠というのは栗鼠の俗称らしい。

    時代は大きく変わったようで、中国人作家の呼延雲はジェフリー・ディーヴァーやマイケル・コナリー、さらには東野圭吾にホームズに果ては名探偵コナンといった様々なミステリーを読んでいるのか、作中には度々、そのような記述が登場する。

    さて本作であるが、やはり第10作まで続くシリーズの第8作をいきなり読むと、如何せん、繋がりがよく解らぬ描写があり、さらには中国人の名前が難しく、読み進めるのに少し苦労した。10年前の連続殺人事件の犯人が再び大量殺人の犯人とされるストーリーは問題無く面白いのに、勿体無いように思う。

    疑問に思ったのは、中国という管理国家で、このような連続殺人事件というのが有り得るのかということなのだが、中国は管理国家という反面、隠蔽国家という側面もあり、仮に連続殺人事件や大量殺人事件が起きても、国家が隠蔽してしまうのだろう。


    長い長いプロローグから物語は始まる。北京の西郊で、女性ばかりを標的にした連続殺人事件が発生する。2人の女性が自宅マンションで犠牲になり、事件を捜査する李志勇刑事の相棒となった女性警察官の高小燕が李志勇と別れ、自宅に戻った直後に犯人に襲われ、犠牲となる。

    そして、警察を嘲笑うかのように第4の事件が起きる。春柳街道治安主任の房志峰の娘が自宅で犯人に襲われ、丁度帰宅した房志峰と犯人が争いになり、房志峰がハンマーで殴られて殺害されたのだ。警察が犯人の手掛りを掴めずにいる中、当時学生だった呼延雲の推理によって、周立平という房志峰の娘の同級生で17歳の高校生が容疑者として浮上した。

    しかし、呼延雲の友人で警官大学に在籍していた林香茗が彼を庇ったことで、周立平が問われたのは、房志峰を殺害したとされる1件の殺人だけだった。一連の西郊連続殺人事件の他の3件の殺人事件については全容が解明されぬまま、彼は収監されることになった。

    と、ここまでが長い長いプロローグなのである。

    10年後、掃鼠嶺にある廃地下鉄駅の付近で、4体の焼死体が発見される。そのうち3体は子どもで、遺体には激しい虐待の痕跡が残されていた。警察は威信をかけてこの掃鼠嶺事件の犯人の追跡に乗り出す。

    捜査線上に浮かんだのは、既に出所していた周立平であった。周立平はかつて、西郊連続殺人事件の犯人と目されながらも、罪の全容を問うことができなかった男だった。10年前に取り逃がした連続殺人鬼との再会に、警察と当時の関係者たちは執念を燃やしていく。

    やがて、焼死体の身元が明らかになるにつれ、事件の背後に、童佑護育院の存在が浮かび上がる。放漫な経営実態や子どもたちへの凄惨な虐待が明らかになり、さらに背後では巨大な組織が蠢いていることも判明する。

    西郊連続殺人事件と掃鼠嶺事件の真相は……

    本体価格1,600円
    ★★★★

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    2026年08月03日
  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈下〉

    Posted by ブクログ

    上巻が面白く、更に下巻への期待値が高まったが、登場人物が、(下巻初めでは鳴り物入りで登場したのに)いきなりフェードアウトしたり、上巻で活躍した林香茗の犯罪が描かれてなかったりと、ミステリーとしても一貫性がなくて紙面を彷徨う迷子のようになった。作者の名前を冠した名探偵との呼び込みは勇足の様で哀しかった。

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    2026年09月09日
  • 掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群〈下〉

    Posted by ブクログ

    呼延雲『掃鼠嶺 廃駅を喰らう火群 下』二見文庫。

    下巻に突入。

    第10作まで刊行済みのシリーズを第8作からいきなり読まされる弊害なのか、余りにも唐突過ぎて面食らう描写が散見される。

    劉思緲も郭小芬といった主要な登場人物は散々使い回された挙句に何時の間にかフェードアウトしてしまうというトンデモな展開が目立ち、上巻の前半で準主役級の活躍を見せていた呼延雲の親友の林香茗までもが突如として姿を消してしまうのだから、余りにも乱暴過ぎる。

    林香茗が姿を消す原因となった呼延雲が暴いたとされる凶悪な犯罪については全く触れられていない。

    西郊連続殺人事件で逮捕された当時17歳の周立平を林香茗が庇ったことで周立平は1件の殺人でしか罪を問われず、懲役10年のところ8年で出所する。西郊連続殺人事件から10年後に掃鼠嶺事件が起きるのだが、その間に林香茗は呼延雲に凶悪な犯罪に手を染めていたことを見破られ、姿をくらましたのだ。


    さて下巻である。周立平が西郊連続殺人事件と掃鼠嶺事件の真犯人か否かというのが最大の疑問であり、もしも周立平が真犯人で無いとしたら、一体誰が犯人なのかという疑問が湧いてくる。それらの疑問を警察と探偵の呼延雲が少しずつ紐解いて行くのだが、掃鼠嶺事件の方は予想通りだったのだが、西郊連続殺人事件の方は全く予想もしない真相だった。

    しかし、警察が10年もの間、西郊連続殺人事件の真相に気付かなかったとは、お間抜けもいいところだ。10年前にこの事件に親友の林香茗と深く関わったはずの呼延雲も警察に負けず劣らずのとんだ迷探偵ぶりだ。

    そして、捻りに捻った結末と真相。やはり呼延雲は何も解決出来ない迷探偵だったようだ。

    本体価格1,600円
    ★★★

    0
    2026年08月04日

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