高木裕の作品一覧
「高木裕」の「調律師、至高の音をつくる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
- 作者をフォローする
- フォローすると、この作者の新刊が配信された際に、お知らせします。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
「高木裕」の「調律師、至高の音をつくる」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
筆者はピアノ調律師。一般向けの調律のほか、コンサートやレコーディングの際にプロ演奏家のための調律を行っている。プロ向けに、自社で管理するスタインウェイのピアノの貸出も行っている。
プロの矜恃を強く感じさせる1冊である。
ピアノの貸出事業は以下のような経緯で始めたものだという。プロの音楽家はほとんどが自分の楽器を持ち歩くが、ピアノは重いためにホールに置かれているものを使うのが普通だ。保管状態が悪く、音程が狂っていたり弾きにくかったりするピアノも多く、短時間で調律師が手を入れ(時には「修理」し)、演奏家が状態を見極めつつ弾くことになるらしい。筆者はこれに疑問を持ち、自分で運搬装置を開発して、自社
Posted by ブクログ
調律師=崇高な精神で心清らかに、というこれまでの自分の勝手なイメージを覆し、現場(=コンサートやライブ会場)で時にはとっさの対応をして、ピアノやピアニストと熱く関わる人間臭い職人、と思わせてくれた作品。
外見は同じグランドピアノでも1台1台音色が違う。保存状態、特に湿度によって調律の具合は変わり、逆によく保存されていれば、振動には強く、遠くまで運んでもほとんど狂わない。高級なピアノであればあるほど、崇められるかのように、あまり触れずに弾かれない、というのはよくありそうと思ったが、実際は逆で、どんどん弾かないとダメになると。勝手のわかった自前のスタインウェイを準備して、全国のコンサート会場に運