【学びたいこと】
私が最も好きな食べ物はカレーライスである。本書は、カレーへの偏愛をテーマにした一冊であり、何かをとことん愛する著者の本が好きな私にとって興味深かった。
本書を通じて、カレーの教養を深めるとともに、著者のカレーへの思いや魅力を楽しみながら学びたい。
【質問】
Q1 カレーの美味しさとは?
Q2 日本のカレーの歴史は?
Q3 最高の具材は?
【本書の答え】
A1
・おいしさとは「食感」+「風味」
・風味は「味」と「香り」の組み合わせであり、香りには「鼻先で感じる香り」と「口から鼻へ抜ける香り」の2種類がある。カレーは後者の影響が大きい。
・豊かな風味は、スパイスやハーブから生み出される。
A2
・インドの多様な料理を起源とし、イギリスでカレーパウダーが誕生。
・明治時代に高級西洋料理として日本へ伝わり、大正時代には和洋折衷のカレーライスへ発展。
・1952年に固形ルウが誕生し、「普通のカレー」が定着
・現在では、日本式カレーがイギリスやインドへ逆輸入されるほど独自の進化を遂げている。
A3
・本書では「最高の具材」の結論は示されていない。
・なお、カレーの源流であるインドでは、豆が代表的な具材として親しまれている。
【本の概要】
本書は、カレーを歴史・文化・科学・哲学など多様な視点から解き明かし、その魅力を探究するエンタメ性の高い一冊。
著者は、京都大学大学院などで10年以上「カレーとは何か」を研究しているインド料理研究家の清水侑季氏。
・カレーの本質は「油でスパイスの香りを引き出し、具材へ移し、炭水化物とともに味わう料理」である。
・カレーは「植物と油のカクテル」と表現できる。
・カレー粉は30種類以上のスパイスなどからなり、固形ルウは小麦粉や砂糖、塩などを加えることで完成された味わいになっている。
・固形ルウの普及によって創造性は一時的に狭まったが、近年はレトルトカレーやスパイスカレーの広がりにより、多様性が再び生まれている。
・スパイスの魅力は、未知の香りへの好奇心を刺激し、組み合わせ次第で飽きのこない味わいを生み出すことにある。
・カレー作りでは火加減や温度管理が重要であり、スパイスは味見をしながら調整することが大切である。
・美味しさは「生理的欲求」「食文化」「脳への刺激(糖・アミノ酸)」「情報」などで構成され、視覚などの情報も味わいに大きく影響する。
【感想】
・スパイスカレーに興味が湧き、名店を巡ったり、自分でも作ってみたい。
・一つのテーマを深く、多角的な視点で語れる人の話は面白く、そのような知識や考え方を持つ人に憧れを感じた。
・体験談と知識のバランスが良く、楽しみながら読むことができた。
【実践すること】
・近所のスパイスカレーの名店を探して食べに行く。