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  • まちは言葉でできている
    5.0
    “行政やデベロッパー主導の「まちづくり」に「わたし」は居ない。町にはひとりぼっちで居られる場所も、ひそかに涙を流す場所も必要だ。” ――森まゆみさん “暮らしに対して、ひとりひとりが誠実であるとはどういうことか。こういうことだったのだ。” ――武田砂鉄さん 【内容】 都市計画の中で妊婦や子どもや障害者や女性や高齢者の存在が想定されていないこと、安全で快適な空間のためにホームレスの人々が排除されてきたこと、「公園まちづくり制度」の名の下に緑豊かな公園がなぜか消えていくこと、歴史ある町並みや昔ながらの銭湯を残すのがこんなにも難しいこと、「創造的復興」が被災者の生活再建に結びつかないこと―― 目の前にあるまちは、どのようにして今あるかたちになったのか。誰がそれに同意したのか。住民にまちを変えていく力はあるのか。「みんなのため」に進められる再開発の矛盾に目を凝らし、その暴力性に抗っていくために、専門家や行政の言葉ではなく、生活にねざした言葉でまちを語り直したい。 “すベて景色の前には「言葉」がある。わたしたちは「言葉」でまちをつくってきた。ある日突然、そこにブルドーザーが現れるのではない。必ず、その前に「言葉」がある。だからその「言葉」が変われば、ブルドーザーの現れ方も、立ち入り方も、去り方も変わり、まちのかたちも変わる。”(本文より) 「まちづくり」に関わるようになって約20年、現場で味わった絶望と反省を、各地で受け取った希望を、忘れないために記録する。ごくふつうの生活者たちに捧げる抵抗の随筆集。

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ユーザーレビュー

  • まちは言葉でできている

    Posted by ブクログ

    暴力的な「まちづくり」に警鐘を鳴らし、意志ある人々の前例に希望を見出だす1冊。 

    p143 まず人がいて、地域と暮らしがあって、その関係性の束が建築をつくり、支えるのであって、その逆ではない(建築家やまちづくり屋は、この順番がすぐに逆になる)。

    p171 「形だけ復興しても、意味がない」。

    p174 「祭りをしたい」というのは、その土地に根を張った生活を回復したい、ということの象徴的な表現だと思う。ーそれは、花のかたちをした何かを飾れば足りるという話ではない。今年だけ無理やり花を咲かせればいいということでもない。

    p184 185「好んで来てもらった外国人」と「好んで来てもらったわけで

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    2026年02月21日
  • まちは言葉でできている

    Posted by ブクログ

    本書を手に取ってたいへんよかったと思います。

    現代の再開発や災害復興、エリアマネジメントのようなものに対する鋭い批判が随所にあります。安全・安心などと謳われる公共の福祉なるものがいったい何なのか。受け取る側である私たちが、実現するとされるそれを評価して、大規模な事業が行われるべきかどうか判断することに参加することはほとんど適いません。代わりに、参加していると錯覚させるような制度があふれているように思います。

    私有財産をどう処分するかはその所有者に委ねられているため、所有者たる企業が自身の利益を最大化するために、所定の手続きにしたがって各種の緩和を受けることは当然許容されています。そしてその

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    2026年02月22日

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