藤原印刷の作品一覧
「藤原印刷」の「本が生まれるいちばん側で」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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小説・文芸
Posted by ブクログ
本は中身だけが大切なんじゃない。
手触り、重さ、匂い、デザインなどなど、すべてが合わさって、本の魅力。その辺が電子書籍では得られない充足感だ。
近年、電子書籍も一般的になり、たしかに便利ではある。しかし、「読んだ感」がない。どうしてか?よく考えていた。
この『本が生まれるいちばん側で』を読んでいて分かった。
本には、物体としての魅力があるのだ。
手触り、デザイン、重さ、匂い、どこでいつ買ったか。そんな色々が合わさって、本という物体の魅力になっている。
だから中身だけを抽出して読めるようにしてある電子書籍は味気なく、「読んだ感」に乏しいのだ。
紙の本は面倒だ。重いし、ページをめくるのに両手を使うし、注意しないと折れたり濡れたりする。
でもそういうことがあるからわざわざ持ち運ぶことに喜びを感じるし、読んでいて楽しいのかもしれない。
本はただ内容を知れればいいのではなくて、読む行為そのものの体験も同じくらい大切なのだ。
ただ”知る”ことと”体験する”ことには大きな隔たりがある。
そして本書の中で作家として紹介されている人たちはとても生き生きして素晴らしく、眩しく見える。
自分の人生における”何か”を表現し、形にする媒体としての本。本を作ることによって、何かに区切りをつけ、次へ進む。
自分もそうしたことへ憧れがある。
本を作ることは私の夢の一つだ。そしてそれを叶えるなら、藤原印刷がいい。そう思う。