作品一覧

  • 五色のメビウス――「外国人」と ともにはたらき ともにいきる
    4.8
    1巻1,584円 (税込)
    日本ジャーナリスト会議 (JCJ) 「第64回JCJ大賞」、 新聞労連「第26回ジャーナリズム大賞優秀賞」、 W受賞! 「入管難民法改正案の国会論議の素材としても〔記事が〕引用され、時代をリードし、状況を変えるための一つの足場を主体的に築いた」――JCJ大賞の講評より 《新型コロナ下の外国人労働者問題に切り込んだキャンペーン報道を書籍化》 外国人技能実習、特定技能、留学生、日系人労働者、外国人花嫁、非正規滞在、入管問題を網羅した現場ルポ。 表が裏になり、裏が表になる「メビウスの輪」。「無限の可能性」にもたとえられます。 「五色」は「多種多様」や五大陸、すなわち世界を意味します。 外国人を思いやり、手を差し伸べることは、巡り巡って自分たちのためにもなる。「分断」とは対極の社会をめざして――。

ユーザーレビュー

  • 五色のメビウス――「外国人」と ともにはたらき ともにいきる

    Posted by ブクログ

    技能実習生や外国人妻、日系労働者、非正規滞在者といった長野県が直面する外国人を巡る問題を丁寧に取材し、長野と日本の未来のための提言を行う。
    勇ましい言葉を並び立てたり都合の良い話に縋ったりせず、現実と冷静に向き合える勇敢なメディアが長野の地に在ったことは我々にとって幸運だと思う。

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    2023年12月29日
  • 五色のメビウス――「外国人」と ともにはたらき ともにいきる

    Posted by ブクログ

    大変勉強になった。「外国人」の問題を網羅的に扱っているが、一つ一つが薄っぺらではない。当事者、専門家にも十分な取材をされていて、解説もわかりやすい。多くの人に読まれてほしい。今、中島京子さん原作の「やさしい猫」がドラマ化されている。なかなか自分のことと捉えられない日本人に、実情を知らせる意味で、いろいろな媒体がわかりやすく知らせていくことはとても重要だと思う。
    難しいのは、状況が絶えず変化し続けるということだ。この本の出版時には、見送りになった入管法改定も結局良くない形で先月成立してしまった。
    技能実習生の廃止については、いいことだけれど、形を変えるだけで同じだったり、よりひどくなったりするか

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    2023年07月04日
  • 五色のメビウス――「外国人」と ともにはたらき ともにいきる

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    もう、20年以上前になるけれども
    日本に出稼ぎに来ていた
    日系ブラジル人の夫妻と親しくなった時に
    かの国の郷土料理である「フュージョン」を
    ご馳走してもらった時がある
    その時に、移民としてブラジルに渡って来たけれども
    貧しいがゆえに、まともな食材が買えない
    それで、当時の南アメリカではアメリカ人が捨ててしまっている牛の臓物を煮込んだ「豆料理」が「フュージョン」なのですと教えてもらった
    そのころから
    日本に出稼ぎに来ている 異国の人たちのことが
    ずいぶん気になっている
    ブラジル、チリ、中国、最近では ベトナム…

    さて、今 この国に「技能実習生」の名のもとに
    さまざまな国から、日本に出稼ぎ

    0
    2022年07月05日
  • 五色のメビウス――「外国人」と ともにはたらき ともにいきる

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    日本語教師になって24年目。
    その間、教える相手がいろいろ変わってきた。
    日系人、日本人の配偶者、日本で生まれた外国籍児童、そして技能実習生。

    5年前、技能実習生は日系人など永住が保証されている人より日本語を学ぶ意識が高いと思い、入国後法定法講習を行う学校の開校に携わった経験があり、技能実習制度に嫌気が差し、職場を離れてからも、在住外国人をめぐる様々なことには関心を持ち続けていた。

    この本は、他の類書と比べても、だんとつに充実していた。

    日頃私が感じていることも多く書かれていた。

    「言語教育充実は国の責務」
    「政府、自治体の共生施策はいまだ『支援』が中心」
    など。

    「国内の業界団体な

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    2022年05月29日
  • 五色のメビウス――「外国人」と ともにはたらき ともにいきる

    Posted by ブクログ

    八ヶ岳へは何度も訪れていて麓に広がる高原の風景にはいつも心を癒される。信州は私の大好きなところだ。

    農家の人手不足、技能実習生の問題はニュースなどで知ってはいたが、その実情は本当に知らない事ばかりだった。恥ずかしいことに、その地域の誤ったイメージや外国人技能実習生への先入観や偏見といったものも自分のなかにあったのかもしれない。それは一地域だけの問題ではなく私たち全体としての問題なのに。

    技能実習生の問題にとどまらず、外国人労働者全体に取材対象を広げ、社会のひずみから生じるこの問題をどうしたら解決できるのか、政府への具体的な提言にまで及んでいるのは驚きだった。

    地方紙から問題を提起していく

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    2022年03月29日

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