アンゲラ・メルケルの作品一覧

「アンゲラ・メルケル」の「自由」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 自由 上
    3.8
    1~2巻2,750円 (税込)
    アンゲラ・メルケルは16年にわたりドイツ政府の首長としての責任を担い、その行動と態度で、ドイツ、ヨーロッパ、そして世界の政治をリードしてきた。メルケルは本書を通じて、1990年までの旧東ドイツ、そして1990年からの再統一されたドイツというふたつの国家における自身の半生を振り返っている。東ドイツ出身の彼女が、どうやってCDUトップの座に躍り出て、統一ドイツ初の女性首相になれたのか? なぜ西側諸国で最も影響力の強い政府首脳のひとりに数えられるようになったのだろうか? 彼女はいったい何をしたのか? 本書のなかで、アンゲラ・メルケルは首相府での日常に加え、ベルリンやブリュッセルやほかの場所で過ごした、極めて重要かつドラマチックな昼や夜について言及している。国際関係における長い変化の流れを描写し、グローバル化された世界で複雑な問題を解こうとする現代の政治家がどれほどの重圧にさらされているのかを明らかにする。読者を国際政治の舞台裏に招待し、個人間の会話がどれほどの影響力をもち、どこに限度があるのかを示す。 アンゲラ・メルケルは対立が激化する時代における政治活動の条件を振り返る。彼女の回顧録を通じて、読者はほかにない形で権力の内側を垣間見ることができるだろう。本書は「自由」への重要な意志表明だ。

ユーザーレビュー

  • 自由 下

    Posted by ブクログ

    危機においての決断や行動から現代を代表する優れた政治家であることは論を待たないと思いますが、それだけでなく心を打ち共感を呼ぶ多くの発言から世界中からレスペクトされているメルケルの自伝。
    一番関心があった彼女の東ドイツでの生い立ちが綴られている上巻が彼女がよってたつ生き様がいかに形成されたのかを露わにしていて大変面白かったのでそれだけで満足なのですが、リーマンショック、Brexit、難民問題、パンデミック、ウクライナ等々、首相として数々の問題にどのように取り組んだかを記した下巻が圧巻。
    メルケルの場合、生い立ちが際立っている(東独出身、しかも政治家ではなく科学者だった)ためそこが一つのハイライト

    0
    2025年07月28日
  • 自由 下

    Posted by ブクログ

    東ドイツで育ったメルケルが、統一を経て首相を務めあげるまでの自叙伝。
    東ドイツ時代の窮屈な生活があったからこそ、徹底的に自由を尊重しようとする姿勢が育まれたのだということが伝わってきた。統一後、さまざまな場面で、東ドイツ出身者であることが不利に評価され、それに憤慨する気持ちが書かれていて、女性であることを含めて多くの難題と闘ってきたことが分かる。もっとも、難民のために国境を開いた時、私自身は、彼女が東ドイツの「不自由」を知っていて、人権に敏感だったからこそできた決断だと積極的な意味でその出自を考えた。逆に言えば、西ドイツ出身の首相だったら、あの決断をしただろうか、という風に。

    心に残ったのは

    0
    2025年06月20日
  • 自由 上

    Posted by ブクログ

    上巻。東ドイツ出身の科学者が初の女性ドイツ連邦首相になって首相として内政、外交に携わり始めるまで。興味深いのは間違いないが、興味本位で読む層にとっては、かなり書き込みが充実していて冗長に感じてしまうところもある。
    なぜ党首や首相に上り詰めたかったのか、上昇欲求がどう生まれているのか、というところまでは書き込まれておらず、ちょっとよくわからない。

    0
    2025年11月30日
  • 自由 下

    Posted by ブクログ

     連邦政府の首長としての在任期間の振り返りがメイン。移民政策やロシアとウクライナの戦争など今、問題になっていることについて当時どのような思いで事柄に取り組んでいたのが理解出来た。
     全ては自由の為。自由とは何人も自分の意思で生きていける世界。そのためには何人も強制されない民主主義な国でなくてはならない。EUをひとつの民主主義の共同体として捉えていたからこそメルケルさんは16年間使命を持って首長として在任したのだと思った。

    0
    2025年11月22日
  • 自由 下

    Posted by ブクログ

    読み終わるのに時間がかかりました。
    ロシアとウクライナ問題は、私の知る戦闘よりもっと前から起こっていたこと、欧州はいろんな仕組みを作って何とかしようとしていたがいかんせんコロナ禍で繋がらなかったこと、移民問題も日本より進んだ政策があった上で排斥運動が起こっていることなどを知るいい機会になりました。

    0
    2025年10月22日

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